10-FEET・TAKUMA「不安を感じて生きていることは、何も感じていない人より絶対に経験値になる」大人になるのが不安な大学生へエール
FM大阪、TOKYO FMにて、毎週日曜13:55~14:00放送中のラジオ番組「マクセル meets カレッジナレッジ」。AKB48の元メンバーで、関西学院大学出身の山本瑠香がパーソナリティをつとめ、各大学の未来につながる取り組みを紹介しています。 1月8日(月・祝)の放送は、特別番組「マクセル meets カレッジナレッジ ~成人の日 ミライナレッジ~」をオンエア。特別パーソナリティとして、京都出身のスリーピースロックバンド・10-FEETのTAKUMAさん(Vo/Gt)を迎え、新成人・若者から寄せられた悩み相談に“人生の先輩”としてメッセージを贈りました。この記事では、大人になるのが不安な大学生へエールを届けたパートの模様を紹介します。
◆不安を感じるのは“成長”の証
ーー他の大学生からは、「大人になりたくない」と悩むメッセージが届きました。 <リスナーからの相談> 現在大学3年生で、来年は4年生です。もうすぐ社会人の仲間入りですが、「もっと遊んでいたい!」「こんな自分が本当に社会人になれるのか……」と思うと、すごく不安です。 中高生のとき、大人がすごく立派に見えて、歳を取ればそうなれると思っていました。でも、21歳になっても、当時とほとんど変わっていないなと思い、不安を感じています。社会人になっていろいろな経験をすれば立派になれるのでしょうか? * TAKUMA:みんな思いますよね。中学のときでさえ、1年生から見る2年生はめっちゃ大人に見えたし。俺らの頃、昔の男子はヤンチャが多かったから、3年生の校舎なんて“悪魔の巣”やと思っていましたから(笑)。 山本:そんなにですか(笑)!? TAKUMA:でも、実際に3年生になってみたら、1年生のときとそんなに変わっていない。大人になってみても、10代の頃と20代、30代があんまりそんなに変わらんかなって思うのは僕も一緒やから。この悩みは共感しますね。 山本:なるほど。当時、思い描いていた大人のイメージと、自分が実際に大人になったときのギャップってありますか? TAKUMA:経験にならず、ただの記憶で終わってしまう場合もあるのですが、知ったり、出会ったりすることで、見て驚くものが地球からどんどん減っていきますよね。出会いがあると、それに類似したものに出会ったときの驚きもなくなっていくと思うので、予想がつくようになっていくんですよね。 「驚きが減っていく」だとマイナスに聞こえるかもしれませんが、「落ち着いて物事をジャッジする力がついた」とも言えるんです。そういうところが、若い頃とは変わっているのかなと思います。だけど、根本の人間性とかは、あのときの延長線上にいるなって思いますけどね。 山本:TAKUMAさんのなかにも、かつての少年の心がまだありますか? TAKUMA:ありますよ。少年心というか、自分の短所とかコンプレックスみたいなところをずっと気にし続けるタイプやったから、今でも「俺はこういうところがある」と思う感覚はありますね。 山本:言葉では「立派な社会人」と言っても、そうなるのは、なかなか難しいですよね。 TAKUMA:相談者さんは「当時と変わっていない」と言っていますが、中高生の自分と話したら、きっと「かわいいこと言うとるわ~」って思いますよ(笑)。 「立派にならないといけない」と不安を感じている時点で、自分の成長に対して真面目に考えてる方だと思います。だから、中学生から大人になった今のぶんだけ、ちゃんと立派になっていると思います。 山本:人って、自分の知らないうちに、どんどん成長していますもんね。 TAKUMA:不安を感じて生きていることは、何も感じていない人より絶対に経験値になると思う。具体的な対策案を出せなくて申し訳ないんですけど、不安を感じているのを見ていると、「大丈夫だよ!」と思ってしまっています。僕は、不安に思っているほうがいいと思います。僕もめちゃくちゃ不安やったから。しんどいけどね。 山本:不安な気持ちがあるからこそ、この先、頑張れることもありそうですよね。 TAKUMA:そうですね。(不安になるのは)自分にとっても、対外的にも、やるべきことをなんとなく感じられているからやと思います。 番組では他にも、コメントゲストにGLIM SPANKYとPEDRO(アユニ・D)が登場。新成人に向けたスペシャルコメントを紹介しました。 (TOKYO FM「マクセル meets カレッジナレッジ ~成人の日 ミライナレッジ~」2024年1月8日(月・祝)放送より)