生き物を絵画や工芸で 多様な36点展示 福井県立美術館
生き物を題材にした絵画や工芸を集めた作品展「生きもの大集合!」(福井新聞社後援)が12月19日、福井県福井市の県立美術館で始まった。同じ生き物でも作家の感性によって色使いや質感が異なり、多様な表現を楽しむことができる。1月19日まで。 同館で所蔵する36点が並ぶ。「虫尽図(むしづくしず)前金具」は大野市出身の美術貿易商、故岡島辰五郎さん(1880~1962年)が収集し、県に寄贈した岡島コレクションの一部。たばこ入れに付けられる金具で明治期に作られたとされる。金の板を使いカブトムシやセミなどを写実的に表している。 福井県出身の洋画家、故中村徳三郎さん(1913~1997年)が魚をモチーフにした作品は明るく澄んだ色使いで、独特の点描表現が目を引く。 同館の担当者は「作家の表現で新たな命が生まれた作品をぜひ見てほしい。お気に入りの作品を見つけてみるのも楽しい」と話していた。 月曜と12月29日~1月2日は休館。