大谷翔平「このチームの一員でいられることがとても光栄」大観衆の前で初の英語スピーチ
【ロサンゼルス(米カリフォルニア州)1日(日本時間2日)=斎藤庸裕】ドジャース大谷翔平投手(30)と山本由伸投手(26)が、優勝パレードに参加し、地元ファンから世界一達成を盛大に祝福された。市内中心部から約45分間、7台のバスで移動。大谷は真美子夫人、愛犬デコピンとともに沿道に詰めかけたファンの声援に応えた。メジャー公式サイトによると約25万人のファンが祝福。その後は本拠地ドジャースタジアムで祝勝イベントが開催され、約4万2000人の前で英語のスピーチを披露。山本とともに、感謝の言葉で締めくくった。 【動画】大谷翔平 ファンを前に英語でスピーチ、大歓声をあびる ◇ ◇ ◇ 世界一達成の余波に、大谷が驚いた。メジャー7年目で、初の優勝パレード参加。人で埋め尽くされた市街中心部ダウンタウンの光景に、青い専用のバスから中継局のインタビューで「すごく壮観ですし、こんなに人がいると思っていなかったのでちょっと圧倒されています」と語った。真美子夫人と愛犬デコピン同伴で大声援に手を振り、約25万人のファンの祝福を一身に浴びた。 ワールドシリーズ制覇から2日後。LAの熱狂と興奮はすさまじかった。「1年目からこうやって応援してもらって、受け入れてもらってすごく感謝していますし、最高の結果を出すことができて、チームとして素晴らしい1年だったと思います」。7台のバスに分かれ、選手らは葉巻を吸い、ビールを飲みながらスマートフォンで動画や写真の記念撮影を行った。E・ヘルナンデスと左腕バンダは上半身裸でハッスル。インタビュアーから「脱ぐ?」と問われた大谷は「No」「Never」と笑い飛ばし、T・ヘルナンデスから「何かやって」と促されても高笑いで丁重に断った。 本拠地ドジャースタジアムでは、そうはいかなかった。パレード後に祝勝イベントが開催され、全員で特設ステージに上がった。ロバーツ監督を始め、主力選手が順々にスピーチ。同監督に呼ばれ、大谷に出番が回ってきた。マイクを持つと、ちょっぴり遠慮しながらも流ちょうな英語でメッセージを伝えた。 「This is so special moment for me.And then,I’m so honor to be here and to be a part of this team.Congratulations, Los Angeles.Thank you,Dodgers fans(これは僕にとって特別な瞬間です。ここにいられること、このチームの一員でいられることがとても光栄です。おめでとう、ロサンゼルス。ドジャースファンの皆さん、ありがとう)」。 記者会見など公の場で英語を披露したことはあるが、大観衆の前では初めて。大スターの感謝の言葉に、球場は一気に沸いた。 ドジャーブルーの紙吹雪が舞い、世界的に有名なロックバンド・クイーンの名曲「We Are the Champion」が流れる中、大谷は共同オーナーのマジック・ジョンソン氏らと記念撮影。チームメート、監督、コーチ、球団スタッフ、そして家族と喜びを分かち合い、1年間戦い抜いたグラウンドを笑顔で後にした。