32人泊まれるゲストルーム、湖を一望できる敷地…夢みたいなアメリカ南部の大豪邸
ルイジアナ州バトン・ルージュを拠点とするデザインスタジオ、ティーク・バイ・デイは、同州のレイクハウスを手掛けた際に「エイジング」、つまり何十年という時間の経過を感じさせるようなデザインを、あえて目指しました。 幾度となく繰り返された長い夏の日々や家族で過ごす親密な休暇の記憶がにじみ出るような空気をもたらしたいと考えたティーク・バイ・デイは、この大邸宅にタイムレスなアメリカ南部の魅力、それから季節がめぐるにつれ変化を遂げて深みを増し、個性を強めていく要素を詰め込みました。 【写真集】32人宿泊可能!家族や友人が集うルイジアナ州のレイクハウス
「クライアントとその家族が望んでいたのは、みんなで夏やホリデーシーズンを共に過ごすことができる場所。これに加え、すでに誰かが住んでいたような雰囲気にしてほしいというリクエストも受けました」というのはブリジット・ティークと、パートナーのシンディ・ティーク、ハンス・デイ・ヒューズです。3人は今回、設計と技術関連、そしてインテリアデザインを含むプロジェクト全般を指揮しました。 ペンシルベニア・ブルーストーンとアンティークのパイン材を用いたフローリングを中心とした伝統的な南部の素材が、絵本の世界のように美しい風合いをつくり出します。
デザイナーたちは、さまざまな時代のアイテムを融合させることによって、過去と現在の境界をさらにあいまいにしていきました。ガス灯や木製のポーチ、アンティーク家具が時代を超越した優美さをもたらし、白くクリーンな内装やアクセサリーが(正反対の要素に反発するのではなく、逆に)それらの魅力を高めています。 その好例がスチール製の枠を使った窓です。「家全体のインテリアをデザインするにあたって、要となったのは敷地内から見える湖の風景でした。それから、屋内外のリビングエリアをシームレスにつなげることにも気を配りました」とブリジットはいいます。
敷地内のあらゆる場所から望む湖、大きなキッチン、スタイリッシュなバー、それから大人数を収容する広さを備えたこの家には、家主の夢がつまっています。 一家は、ルイジアナに完成したレイクハウスで、これから何年にもわたり、家族や友人たちと共に幸せな思い出をつくり続けていくのでしょう。そしてこの家は、室内の随所に置かれたアンティーク家具のように、年月とともに美しく変化していくに違いありません。