中国・世界初のAIパンダ、「クラウド生息地」で暮らす
【東方新報】人工知能(AI)がジャイアントパンダのキュートさをとらえることに成功し、世界初のバーチャルパンダが19日、「国家林業・草原局」「中央広播電視総台(China Media Group、CMG)」中国IT大手の「騰訊(テンセント、Tencent)」から披露された。 このバーチャルパンダIPは、テンセントの技術を利用して、ジャイアントパンダの体と200万本以上の毛の超高精細復元に成功している。 国家林業・草原局のウェブサイトによると、テンセントの大言語モデル「混元(Hunyuan)」により、このバーチャルパンダはおしゃべりをしたり、科学知識を広めたりすることができるという。 中国ジャイアントパンダ保護研究センターの専門的な指導の下、テンセントは「高忠実度モデリング技術」を使って、バーチャルパンダを覆う200万本以上の毛の束に複雑な幾何学的細部処理を施し、毛の質感と活き活きした動的なプロセスを現実のパンダそっくりに作り上げた。 ジャイアントパンダの実際の生理学的構造に基づいて、インテリジェント骨結合、スーパー3Aフィルムレベルの高精密度の生物学的な表現技術を使用して、ジャイアントパンダの動きの骨と筋肉の詳細な構造を復元した。 このバーチャルパンダには「クラウド生息地」が設営されている。高忠実度技術を活用して、四川省(Sichuan)の臥竜国家級自然保護区の環境を一対一でそのまま再現してある。79種類の本物の植物や岩、滝、小川なども全て自然環境のまま模倣した。 ユーザーは、モバイルアプリでバーチャルパンダに餌をやったり、チャットしたり、交流することができるのだ。 「四川省の人たちを嫉妬しなくて大丈夫ですよ。あなたのパンダがいますから!」、これが中国最大の交流サイト「新浪微博(Sina Weibo)」のキャッチフレーズだ。(c)東方新報/AFPBB News ※「東方新報」は、1995年に日本で創刊された中国語の新聞です。