医療福祉や健康食品分野の海外販路開拓で連携協定 福島県郡山市とタイのランシット大 2026年度の販売目指す
福島県郡山市とタイのランシット大は29日、市が強みとする医療福祉、健康食品分野の海外販路開拓に関する連携協定を結んだ。市が海外の大学と協定を結ぶのは初めて。 市内で製造した車椅子や実験動物用器具といった医療福祉関連製品がタイのインフラ構造や様式に合うか、大学が評価支援する。甘酒、米粉麺、あんこなど市産の健康食材を活用したタイ向け商品を共同開発する。市場調査や試作品開発を進め、2026(令和8)年度の販売を目指す。 市内企業がタイ市場に参入するための支援や、市内企業への大学生インターンの受け入れも予定している。協定期間は2027年9月までの3年間。 市役所で締結式を行い、品川萬里市長とチャオ・テムラック学長補佐日本担当が協定書に署名した。品川市長は「さらなる産業活性化、海外展開に結びつけたい」、テムラック学長補佐は「ビジネス、人材、商品で深い交流を願っている」と述べた。 昨年2月にバンコクで開かれた展示会で、市のブースを訪れた大学教員に市職員が輸出の取り組みを紹介したのが契機となった。同大は日本の16大学と連携協定を結んでいるが、自治体との協定は初めて。
(郡山版)