「戦力外→他球団で契約」一度クビになっても”復活移籍”した選手が多い球団はどこだ?
12球団合同トライアウトも終了しストーブリーグが本格化してきた。11月17日にはDeNAがソフトバンクを戦力外となった森 唯斗投手(海部高出身)を獲得するなど、各球団が補強を進めている。 【一覧】戦力外(自由契約)から移籍先が決まった選手の旧所属 この森のように戦力外通告(自由契約)を経て移籍する選手は毎年少なくない。近年はどこの球団からの移籍が多いのだろうか。コロナ禍となった2020年シーズンオフから2022年シーズンオフまでの3年間で調べてみた。調査は翌年の春季キャンプ終了までの契約とした。そのため3月に入ってから所属が決まった宮國 椋丞投手(糸満高出身、巨人→DeNA)などは含まれていない。 1位は、やはりソフトバンクだった。2020年から2022年の3年の間で7人もの選手が新しい所属先を獲得している。加治屋 蓮投手(宮崎・福島高出身、ソフトバンク→阪神)や、小澤 怜史投手(日大三島出身、ソフトバンク→ヤクルト)などは新天地で立派な戦力となり、チームの優勝に大きく貢献。両投手とも日本シリーズの舞台でも登板機会をつかんでいる。 すでに名球会入りを果たしていた内川 聖一(ソフトバンク→ヤクルト)もレギュラーとしての活躍はできなかったものの、移籍初年度に38試合に出場した。川島 慶三(ソフトバンク→楽天)、釜元豪(ソフトバンク→楽天)、渡辺 雄大投手(中越出身、ソフトバンク→阪神)、田城 飛翔(ソフトバンク→オリックス)の4人も移籍先を獲得した。 2位は日本ハム、楽天、阪神の4人。日本ハムは西川 遥輝外野手(智辯和歌山出身、日本ハム→楽天)、大田 泰示外野手(東海大相模出身、日本ハム→DeNA)のノンテンダーでの自由契約以外にも、上野 響平内野手(京都国際出身、日本ハム→オリックス)と宮台 康平(日本ハム→ヤクルト)が新天地へと羽ばたいた。 阪神は福留 孝介(阪神→中日)と能見 篤史(阪神→オリックス)の両ベテランが移籍。その他には、小野 泰己投手(折尾愛真出身、阪神→オリックス)と、尾仲 祐哉投手(高稜出身、阪神→ヤクルト)が移籍している。 楽天は藤田 一也(楽天→DeNA)が古巣へと戻り、近藤 弘樹投手(安佐北出身、楽天→ヤクルト)も一時、中継ぎとして結果を残した。山下 斐紹(楽天→中日)と、渡辺 佑樹投手(楽天→ソフトバンク)も移籍した。 以下、オリックスが3人、ロッテ、中日、巨人から2人、ヤクルトとDeNAからも1人が新たな所属先を得ていた。西武、広島を戦力外(自由契約)となり新たな移籍先が決まった選手は1人もいなかった。 今年も多くの選手が戦力外となったが、彼らは新天地をつかみ取ることができるだろうか。