いつのまにか話題性急落のなでしこジャパンは輝きを取り戻せるのか?
E-1選手権に続いて今回も初招集組がゼロだった編成は、チーム作りが新たなステージに入ったことを物語る。黄金時代を知る世代として、当時の中堅や若手だったMF坂口夢穂(日テレ・ベレーザ)やDF熊谷紗希(オリンピック・リヨン)、FW岩渕真奈(INAC神戸レオネッサ)らが幹をなす。 そこへ市瀬や長谷川、隅田、29歳にして初めて日の丸を背負った櫨ら、高倉監督のもとで初めて代表入りした8人が融合したメンバーで現地時間28日に欧州女王オランダ、3月2日にW杯予選でドイツを撃破したアイスランド、同5日に欧州2位のデンマークと戦う。 「チームとして進むべき方向にいっている、と私自身は思っています。まだまだ伸びしろも新しい発見もあると期待しながら、欧州の強豪国に上がってきたチームと力強く戦ってきたい」 勝負に絶対はないが、アジアに与えられた5枚のW杯切符を8ヶ国で争うAFC女子アジア杯はまず間違いなく突破できるだろう。その先に待つ復権をかけた大舞台の、いわば前哨戦となるアルガルベ杯へ、なでしこジャパンは20日から国内合宿をスタートさせる。 (文責・藤江直人/スポーツライター)