AI普及で「熱」が課題に データセンターを冷やす新たな技術【WBSクロス】
一方、NTTコミュニケーションズが開発したのが、水でチップそのものを冷やす技術です。サーバーの中を見せてもらうと、電子回路の上に茶色い銅板と黒いパイプが付いています。 「こちらの銅板が非常に熱の伝導効率がいいもの。銅板を水で冷やすことにより、チップが冷やされる仕組み」(NTTコミュニケーションズの松林修さん) 銅板をチップに密着させ、その銅板を水で絶えず冷やすことで、高温になるのを防ぎます。チップを直接冷やすため効率が良く、冷たい空気を当てて冷やすよりも消費電力を3割以上削減できるといいます。 この技術を導入した大阪のデータセンターには、半導体大手のエヌビディアがサーバーの中核となる部品であるGPUを納入。技術力の高さが認められ、協力を深めています。 「大きなGAFAMと言われる企業もそうですし、新しいデータセンターが伸びていく中で、サーバーを冷やす仕組みを展開をして、皆さんに安心いただけるようなサービスを展開していきたい」(松林さん) ※ワールドビジネスサテライト