煙が白いヘビのように上空へ 新春恒例、のろし上げ 長野
長野県の塩尻市や南木曽町など中山道沿いの5市町村で4日、一斉に煙を上げる新春恒例の「狼煙(のろし)上げ」が行われた。地域の連帯感を強めて木曽谷を元気にしようと、各地の住民団体でつくる連絡会が企画。晴れ渡った空に煙をたなびかせ、新年を祝った。 【写真】のろし台に一斉に火を付ける子どもたち
木曽町福島の木曽青峰高校グラウンドでは、住民有志の実行委員会のメンバーら約20人が集まった。縦に二つ重ねたドラム缶にスギの葉やヒノキの枝を詰め、午前10時半に点火。住民らは白い煙が上空に立ち上ったり、風にあおられてヘビのようにくねくねと横に流れたりする様子をゆったり眺めていた。
同町福島の実行委員長の加藤晋悟さん(70)は、能登半島地震など自然災害の多かった昨年を振り返り「今年が穏やかな1年になればいいですね」と願っていた。