〔米株式〕NYダウ反落、273ドル安=ナスダックは高い(23日午前)
【ニューヨーク時事】週明け23日午前のニューヨーク株式相場は、クリスマス前で動意薄となる中、経済指標が市場予想を下回ったことを嫌気した売りに、反落している。午前10時05分現在は、優良株で構成するダウ工業株30種平均が前営業日終値比273.53ドル安の4万2566.73ドル。ハイテク株中心のナスダック総合指数が36.71ポイント高の1万9609.31。 この日はクリスマスの休場や24日の短縮取引を控えて始終参加者が少なく、商いは低調。ただ米民間有力調査会社コンファレンス・ボード(CB)がこの日午前発表した12月の米CB消費者景気信頼感指数が104.7と市場予想(113.3=ロイター通信調べ)を下回ったことを嫌気した売りに押される展開となっている。 一方、バイデン米大統領は21日、つなぎ予算を来年3月半ばまで延長する法案に署名し、同法が成立した。現行のつなぎ予算は20日深夜が期限だった。クリスマス休暇を前に、国立公園や管制業務といったさまざまな公共サービスが縮小されるとの懸念が後退したことが、下値を支えている。 個別銘柄を見ると、ウォルマートやホーム・デポなど小売り関連銘柄を中心に売りが出ている。半面、製薬大手のイーライリリーは1.6%高。米食品医薬品局(FDA)は20日、同社の肥満症薬「ゼップバウンド」を閉塞性睡眠時無呼吸症候群の治療薬として承認した。