アルプスアルパイン、マレーシアの生産機能をニライ工場に集約 ジェンカ工場は閉鎖
アルプスアルパインは17日、マレーシアの生産拠点を集約すると発表した。12月までにジェンカ工場(パハン州)を閉鎖し、生産機能などをクアラルンプール近郊のニライ工場に移管する。生産停止に伴う構造改革費用として2025年3月期連結業績に3億円を計上する見込み。 「アルプスエレクトリック(マレーシア)」のジェンカ工場は、民生、車載、産業機器など向けに音量や空調のコントロールに使われる可変抵抗器(ボリューム)やスイッチを生産している。ただ、コロナ禍後に稼働率が低迷しており、生産機能をニライ工場に集約することを決めた。ジェンカ工場の従業員、374人は別工場への配置転換などで対応する。 同社の24年3月期連結業績は、当期損益が298億円の赤字(前期は115億円の黒字)だった。業績悪化を受けて構造改革を進めており、タッチパネル事業やエアバック関連事業からの撤退、生産拠点の集約や再編に取り組んでいる。