結婚持参財巡り夫が自殺し妻ら逮捕、男性の人権擁護がSNSで物議 終わらぬ夫婦の悲劇 世界行動学
今回のように夫が被害を訴え自殺するケースは異例だ。真相究明は警察の捜査次第だが、SNS上ではダウリが妻側に悪用されたと反発する書き込みが多い。地元警察筋によると、妻は逃亡の理由を「メディアの注目とSNSでの非難にさらされ、危険を感じた」と供述しているという。
スバーシュさんがボランティア活動していた男性擁護団体、インド家族保護財団のサミール・ゴエル氏は「ダウリ禁止法は導入時、女性を保護することを目指していた。しかし、女性はより平等になっており、男性も女性からの抑圧に直面しうる。禁止法は法的なゆすりの道具にもなっている」と指摘した。違法なダウリがなくならなければ、夫婦の悲劇も終わらない。
(インド太平洋特派員 岩田智雄)