市議会閉会中の文書質問、「1議員につき1回1問」の改正案を撤回…議員側「議員活動を制約する内容」
奈良県香芝市は16日、12月定例議会に提案した、市議会閉会中の文書質問を「1議員につき1回1問」とする市議会基本条例の改正案について、撤回した。 文書質問が職員の負担になっているとして、現在は制約のない質問回数を「1回1問」に限定する条例改正案。議員側から「職員の負担軽減は理解できるが、議員活動を制約する内容で、議員側で議論した上で制度を見直したい」との意見が出され、市が判断した。今後、議員側が条例改正案を検討するとみられる。
また、この日の市議会では、川田裕・前議長から「無実の者に不信任または辞職勧告の提出を行わない決議」が提案され、賛成多数で可決した。 9月議会で当時議長だった川田氏に対し、不信任や辞職勧告が決議された。川田氏はこれらについて「議会運営で違法な部分や会議規則違反はなく、無実の者への決議だ」としている。 今回の決議への賛否では、一部議員が「議会運営が公平公正でなく、(9月議会での)不信任や辞職勧告は相当」と反対したが、「不信任や辞職勧告は一時の感情で行わず、慎重であるべきだ」との意見が多数をしめた。