中国、台湾総統は「邪悪」 演説に反発、統一主張
【北京共同】中国外務省の毛寧副報道局長は10日の記者会見で、中国と台湾を不可分の領土とする「一つの中国」原則を認めない姿勢を演説で強調した台湾の頼清徳総統について「頑迷な台湾独立の立場と政治的私欲のために台湾海峡の緊張を高めるという邪悪な意図を再び暴露した」と述べ、演説に反発した。 毛氏は「台湾は中国の不可分の領土だ。中国が統一するという歴史の大勢は変えられない」と主張。「中華人民共和国は全中国を代表する唯一の合法政府だ」と訴え、「台湾に主権は存在しない」と語った。 毛氏は日米欧の政治家らの訪台を念頭に「中国と国交のある国と台湾の当局間往来に断固反対する」とも述べた。