【ハイライト動画あり】立命館大学が魅せた渾身DF&決定力。春に関西準Vの関西学院大学と大熱戦。2024ムロオ関西大学ラグビーAリーグ
会心の自陣ディフェンスから敵陣に入り、会場を沸かせた。
さらに7点リードの立命大は前半26分、自陣ゴール前の相手投入スクラムで、値千金のペナルティ奪取。「半年間スクラムを強化した」(立命大、小寺亮太HC)経験が成果として出た。
直後に169cmSH福本颯翔はジャッカル、SO山下はロングキックで安定したエリアマネジメントでチームを牽引。ムードは立命大一色となっていく。
前半36分には2度目のスクラムPKから敵陣侵入。相次ぐパスミスに悩まされるが、関学大のペナルティに助けられて3点追加(17-7)。着実に差を広げる。
苦境に立たされた関学大だが、前半終了前にPG機でトライを狙った。しかし立命大LO本郷正人のファイトからカウンターラック成功。応援団の目の前でタッチに蹴り出し、10点リード(17-7)のまま後半へ向かった。
前半はラインアウト、パスミスを重ねながらもスクラム、ディフェンス、SO山下のキックで敵陣勝負の土台を築き、決定力あるアタックで17点を奪った立命大。
しかし後半スタートダッシュを決めたのは、関学大だった。
相手反則から敵陣に入った関学大は、連携ミスが続く相手のノックオンから、ゴール前スクラムの好機。このスクラムで押し込んでペナルティを奪い、NO8小林が速攻から後半最初のトライ(ゴール)を決めた。
ここでモールに活路を見出した立命大は賢明だった。
相手反則が続いて敵陣ゴール前ラインアウトを迎えると、無事にボール確保。モール守備に課題感がみえる関学大を押し込み、歓喜のチーム3本目。ゴール失敗も8点リード(22-14)とした。
ところが立命大はアクシデントに見舞われる。
途中出場の鍋島孝碩、先発FL小山虎汰朗が守備時にお互いの頭部が当たって負傷退場。FW2人が同時に退場となりスクラムも不安定に。自陣でガマンの時間が続いた。
が、ゴール前まで押し込まれた後半30分過ぎだった。
関学大がフェイントの二段式モールで勝負。ここで途中出場の背番号17中村康暉が、ボールをもぎとる正真正銘のジャッカル。さらにキック脱出後にFL吉川大智が相手に絡みつく。土壇場で2連続のジャッカルを決め、見事に自陣を脱出したのだ。