「個別銘柄」にいきなり手を出すのはNG…投資初心者が安全に資産を増やす「ポートフォリオ・マネジメント」
---------- 新NISAが始まったことで、投資デビューする人が増えている。その一方で、いきなり個別銘柄に手を出して損失を抱える人も増えているそうだ。新刊『ポートフォリオ・マネジメントで一生お金に困らない人になる! 』の著者・高衣紗彩氏に、初心者はどんな銘柄から選んでいくべきか、安心・安全なポートフォリオの組み方を指南してもらった。 ---------- 【一覧を見る】運用資産1億円の投資家が保有する115銘柄を一挙公開…!
まずはパッシブファンドからスタート
投資経験を積むにつれて、リスク許容度は高まっていきます。最初は10%しかなかった人も、12%、15%、17%、20%と増えていきます。増えるに従って、リスクの高い(すなわち高いリターンの獲得が見込める)資産クラスを追加していくことができます。 ここではリスク許容度の高まりに応じて、どんな銘柄を選ぶとよいのかを見ていきます。 一般的に資産運用に適しているとされる商品の中で、一番リスクが低いのは、市場全体を買うことになる「パッシブファンド」です。パッシブファンドは別名インデックスファンドとも呼ばれ、特定のインデックス(指数)の動きにピッタリ連動するように組成されている投資信託です。 TOPIX連動型なら、TOPIXが3%上がったらTOPIX連動型ファンドも3%上がり、TOPIXが2%下がったらTOPIX連動型ファンドも2%下がるわけです。これは、自分でTOPIXの組み入れ銘柄全部を買っていることと同じになります。 TOPIXには約2500社が組み込まれているので、TOPIX連動型ファンドのリターンは2500社の平均と同じになります。リスクの値も同様です。 パッシブファンドの中でも、大型、中型、小型という順番でリスクが高くなっていきます。 最初は、TOPIX連動型のファンドを組み入れ、リスク許容度が高まってきたら、「日本株式」の中でも中型や中小型、小型株のインデックスに連動するパッシブファンドを組み入れていくことで、期待リターンを上げていくことが可能です。