【ラグビーW杯】ニュージーランドと南アフリカが単独最多4度目の優勝をかけて決勝で対戦
◇ラグビーワールドカップ2023フランス大会 決勝 ニュージーランド-南アフリカ(日本時間29日、フランス・サンドニ) 【画像】ラグビーW杯決勝トーナメント表 決勝はニュージーランド-南アフリカ 日本時間9月9日に開幕したラグビーW杯2023フランス大会は、いよいよ10月29日に決勝を迎えます。 10大会目の王者が決まる大一番は、優勝杯ウェブ・エリス・カップをいずれも3度手にしているニュージーランド代表『オールブラックス』と南アフリカ代表『スプリングボクス』による"南半球対決"となりました。 102年にわたる対戦歴のある両国にとって、今回が106回目のテストマッチ(国代表同士の公式試合)です。過去の105戦の対戦成績はニュージーランドが62勝39敗4分けと大きく勝ち越しており、直近10試合でもニュージーランドが6勝3敗1分けで南アフリカを上回っています。 ただし、W杯に限ればニュージーランドの3勝2敗と対戦成績はほぼ互角。しかも、W杯決勝では1995年の南アフリカ大会で対戦しており、開催国の南アフリカが延長戦の末に勝利。初出場で初優勝を飾っています。以後、2007年のフランス大会、2019年の日本大会でも優勝した南アフリカの決勝での戦績は3戦全勝。 ニュージーランドも決勝は3勝1敗という好結果を残していますが、今回対戦する南アフリカが唯一土をつけた相手ということになります。
■ニュージーランドが2大会ぶり王座奪還へ 波乱スタートもそこから見せた底力
2大会ぶりの王座奪還を目指す世界ランキング2位のニュージーランドは、今大会開幕戦でフランスに敗れるという波乱のスタートとなりました。 しかし、持ち前の修正力で態勢を整えると、準々決勝では優勝候補のアイルランドを、準決勝ではアルゼンチンを撃破。5度目の決勝進出を果たしました。
単独最多となる4度目の優勝を目指すメンバーには、LO(ロック)ブロディー・レタリック選手、FL(フランカー)シャノン・フリゼル選手、No.8(ナンバーエイト)アーディー・サヴェア選手、SH(スクラムハーフ)アーロン・スミス選手、SO(スタンドオフ)リッチー・モウンガ選手、そしてFB(フルバック)ボーデン・バレット選手と、12月に開幕する日本のリーグワンへと活躍の場を移す6選手が含まれています。 いずれ劣らぬ世界的名手に加え、チームを見事にまとめ上げてきたFLサム・ケイン主将、そして今大会最多の8トライを記録中で1大会単独最多の9トライ目を狙うWTB(ウイング)ウィル・ジョーダン選手の活躍も期待されています。