エイドリアン・ニューウェイ氏（ロイター）

　F1レッドブルからの退団を発表している〝天才マシンデザイナー〟のエイドリアン・ニューウェイ氏をめぐって、移籍先として有力視されたフェラーリとは破談しアルピーヌと電撃交渉を行っていると英公共放送「BBC」が報じた。 【写真】誰かと電話をするニューウェイ氏 　常勝軍団をけん引してきたニューウェイ氏は、2025年の第1四半期で正式に退団が決定。早ければ来季から他チームへの移籍が可能となり、フェラーリを中心にアストンマーティン、ウィリアムズ、メルセデスからの関心が伝えられ大争奪戦の様相を呈していた。 　そしてここにきて、争奪戦に大きな動きが出てきた。 　BBCは「ニューウェイがレッドブルを離れると発表したとき、多くのチームが彼と契約しようとしていた。しかし、これらのチームは徐々に撤退していった」と指摘。「まず、フェラーリが実現しないことが明らかになった。その後、マクラーレンの最高経営責任者であるザック・ブラウンも、彼を採用するつもりはないと語った」と最有力視されていたフェラーリが〝破談〟に終わったと伝えた。 　現在有力となっているのは「アストンマーティンはニューウェイにオファーを出しており、ニューウェイはそれを検討している。ニューウェイが1991年から96年にかけてF1で最初の成功を収めたウィリアムズも関心を示している」と2チーム。しかしここにきて、そこに割って入るチームが出てきた。 「そしてアルピーヌも現在レースに参戦している。ニューウェイはアルピーヌのエグゼクティブアドバイザーであるフラビオ・ブリアトーレと、かなり広範囲にわたる話し合いを行ったと言われている」と同局は報道。〝大穴〟としてアルピーヌが急浮上して電撃交渉を行ったというのだ。 「65歳の彼は、まだ選択肢を検討中だと考えられる」と〝三つどもえ〟の展開になっており、天才デザイナーの動向から目が離せなくなってきた。