3大特撮ヒーローフェス。大阪ならではのヒーローみやげ人気、懐かしのマシン展示も/大阪
「ウルトラマン」「仮面ライダー」「スーパー戦隊」という3大特撮ヒーローが集結するイベント「3大特撮ヒーローフェスティバル」が大阪市住之江区の大阪南港ATCホールで開かれている。子どものころあこがれたヒーローが同じ会場で夢の競演を果たすというイベントとあって、連日、多くの親子連れが訪れている。 また、いずれのヒーローも長年愛されているだけあって、ウルトラマンや仮面ライダーは「おじいちゃん」が子どものころに憧れたヒーローであることも多く「親子三代」が対等に楽しめるイベントとしても話題だ。「大阪ならでは」の展示やおみやげコーナーも用意されており、ローカライズな視点でも楽しめるこのイベントは31日まで行われる。
ゴレンジャーと野球仮面、ウルトラマンとゴモラの大阪城決戦など再現
会場に入ると、そこはもうテレビの中に飛び込んだ雰囲気に包まれている。最初に出迎えてくれるのは「秘密戦隊ゴレンジャー」が「野球仮面」と戦っているシーンが再現された展示物だ。 ゴレンジャーといえば、ユニークな怪人が多いことで知られているが「野球仮面はけっこう人気なんですよね。みなさん『おーっ』と言うておられます」と東映事業推進統括部関西営業室室長の福永高久さんは笑顔で話す。そして、現在放送されている「烈車戦隊トッキュウジャー」も隣に展示。こちらは、子どもが悲鳴をあげるほど喜ぶ光景が見られた。 また、その隣では、仮面ライダー1号、2号による「ダブルライダーキック」を再現。このあたりは、お父さん、ひょっとしたらおじいちゃんが喜ぶ光景かもしれない。 このほか、ウルトラマンとゴモラが「大阪城」で決戦を繰り広げるシーンも再現。もう48年も前になるが、この当時の「なにわっ子」が見たら「そうそうあの時大阪にきたわ」と、懐かしさでたまらなくなるのは必至だ。
ライダーマシンも公開、1号の新サイクロンが間近で
会場を進むと、ウルトラマン・仮面ライダー・スーパー戦隊の歴史年表が並ぶ。放映期間はもちろん、3大ヒーローが同じ年表で並んで紹介。さらに、その時々にあった国内や世界の出来事も記されているため、会場からは「そうそう、ウルトラマン80やってた時くらいに、神戸ポートピア開業やったわ」といった声も聞かれた。 また、なんと仮面ライダーに登場したマシンも展示。仮面ライダー1号の「新サイクロン」や仮面ライダークウガの「トライチェイサー2000」などの実物が目の前で見られるとあって、こちらも世代を超えじっとマシンを見つめる光景が見られた。「まさかサイクロンを間近で見られるとはなぁ」というお父さん世代の声も聞かれたりした。 そして、3代ヒーローとそれぞれの怪人、怪獣が飛び出し実際に戦う「スペシャルステージ」も必見。会場でくさりをつけて捕らわれた状態で展示されていた怪人、怪獣が逃げ出し、ステージでヒーローと戦うという演出が、子どもや大人の心をわくわくさせる。イベント関係者によると、この演出にはかなりの許諾や調整が必要だったということから、これはなかなか見られるものではないという。 16日からは、それまで行われていた仮面ライダー・スーパー戦隊が中心となったストーリーに代わり、ウルトラマン中心のストーリーになっているため、今月前半に1度見たという人でも、再び行くと違ったストーリーを楽しむことが可能だ。