『AI予測』は的中するか?千賀滉大、藤浪晋太郎の成績予測を中間評価
「昨季、千賀は4月から5月上旬にかけて、6試合に先発登板しており、仮に5月の第2週に復帰したとすると、先発登板はAI予測通り23試合前後となる可能性が高い」と記している。
千賀の復帰へ向けたプログラムが予定通り進んでいたならば、少なくとも登板試合数と投球回に関しては、予測として良い線を行っていたのである。
しかし、現時点で千賀の復帰は7月のオールスターブレーク後にずれ込む見込みとなっており、流石のAIも、これほどまで千賀の負傷者リスト入りが長引くという大胆な予測はしていないため、防御率や奪三振率などの率に関するスタッツ以外は、大外れに終わることがほぼ確定している。
一方の藤浪に関しては、「置きにいった」感じの予測となっているが、この無難な判断が完全に裏目に出た格好となっている。
何しろ、シーズン開幕前にマイナーへ降格した豪速球右腕は、今季MLBでの登板はゼロ。その後、現地5月13日に負傷者リスト入りし、復帰は7月以降の予定となっているため、少なくとも登板数や投球回といった数字は、予測に近いものにはならなそうだ。
しかし、こちらのケースも千賀のケース同様に同情の余地はあるというか、惜しい部分もあり、シーズン前の記事では、「このスタッツを見る限り、今季も藤浪がブルペン要員となると言うのがAIの見立てであるのは明らかだが、登板と投球回がともに減少しているのは注目に値するだろう。仮にこれが、開幕マイナーを予期してのことだとしたら、その慧眼はなかなかのものである」と記してある。
マイナーへ降格する期間や、その後の負傷者リスト入りまで読み切るような予知能力をAIに求めるのは酷な話ではある。ちなみに藤浪は今季、トリプルAで9試合に登板し、7回2/3を投げて防御率14.09、9奪三振17四球、WHIP 3.13という破天荒なスタッツをマークしているため、ケガからの復帰後も険しい道のりが続くことになりそうだ。
J SPORTS 編集部