部下の能力を「生かせるリーダー」と「生かせないリーダー」、見分ける方法が超シンプルだった!
● 部下の能力を生かせるリーダーと 生かせないリーダーの「シンプルな違い」とは? 「部下の能力を生かせるリーダー」と「部下の能力を生かせないリーダー」がいます。 【この記事の画像を見る】 部下はリーダーを選ぶことができないので、下手なリーダーに当たると、自身の能力を存分に発揮することができないまま数年を無駄に過ごすことになりかねません。 一方で、育て上手なリーダーにあたれば、自分の能力を伸ばし存分に発揮することができます。働く意欲が高まり、チーム全体の士気も上がり、業績も上がる好循環が生まれるのです。 それでは、「部下の能力を生かせるリーダー」と「部下の能力を生かせないリーダー」の違いはどこにあるのでしょうか。実は、違いはかなりシンプルです。
● 部下の能力を生かせるリーダーは 長所を見ることができる 人は誰でも長所と短所を持っています。短所の方が目に付きやすいかもしれませんが、松下幸之助さんは、「長所のほうに七分目をやって、短所のほうは三分しか見ない」とおっしゃっています。 ピーター・F・ドラッカー先生も『マネジメント』(ダイヤモンド社)の中で、「強みよりも弱みに目を向けるものをマネジャーに任命してはならない」と書いています。このように、部下を育てること、部下を育てることが上手なリーダーは、長所を見ることができる人といえます。 対照的に、部下の悪口ばかり言っているリーダーがいます。部下の短所ばかり見ているから、悪口ばかりが出てくるのです。 そんなリーダーの下では、悪口を言われた当人でなくても働く意欲を失ってしまい、業績が上がらず、結局はリーダー自身の首を絞めることになります。
● 長所を見つけるためには 「積極思考」が必要 では、どのように部下の長所を見つければいいのか。私はよく、「リーダーとして成功する人は、人を心から褒めることができる人」という話をします。 ただ長所を見つけろ、生かせと言っても、長所を見つけることができなかったら生かしようがありません。でも、普段から人を心から褒めることができる人なら、(短所を褒めることはないのですから)自然に長所を見つけることができます。 一方、「心から」褒めるということが大切です。「褒める」と「おだてる」は違います。褒めるというのは良いところを「良い」というのであって、おだてるというのはダメなことでも評価するので、それでは部下は仕事や上司を甘く見て育たないのです。本当に良いところを褒めるのです。 ここからは余談ですが、人の長所を見ることができる人は、仕事の成功確率が高い人です。 なぜかと言うと、事に当たろうとする時、「できる面」と「できない面」を挙げるはずです。 人の長所を見ることができる人は積極思考なので、「できる面」を見て事に当たります。だから成功確率が高い。逆に短所ばかり見る人は、事に当たるときも「できない面」を見てしまうので行動に移すことができません。 順番を変えて整理すると、 (1)リーダーの素質は積極思考を持っていること (2)積極思考の人は部下の長所を見ることができる (3)だから部下を心から褒めることができる ということです。