北海道日本ハムはなぜ今季低迷したのか? 掛布雅之氏が分析
プロ野球界は、確かに競争社会である。しかし、それを「純粋な実力主義にのっとった競争」と感じ取ることのできない空気がチームに流れた瞬間、戦闘集団の組織は、崩壊してしまうのである。栗山監督なりの哲学もあったと思うが、今季からコーチングスタッフが、コーチ経験の少ない人たちに変わって、そういうチームのリズムの変化を感じとって修正することが難しかったのかもしれない。 日ハムは、若い選手を育てる細かいプログラムを持っていると聞く。おそらく来年も大谷の二刀流は継続されるだろう。しかし、私は、本人にどこかのタイミングで、ひとつに専念することを決断してもらいたいと思っている。それについての意見は、色々とあるようだが、私は、まずは160キロのストレートを投げることのできるピッチャー1本で再スタートを切って欲しいと考えている。 今季の交流戦では、同じルーキーの藤浪と、打者として対戦したが、今度は、投手大谷として投げ合う対決を見てみたいものである。 (文責・掛布雅之/構成・本郷陽一)