【注目ドライバー】8度優勝のベテラン、ダニエル・リカルド…アルファタウリ後継チームでの目標は完全復活アピール|RB|F1
アルファタウリ途中加入の2023年、左手負傷で離脱も経験
マクラーレンを離脱した2023年、リカルドは古巣レッドブルのリザーブとしてシーズンを迎えた。 するとレギュラードライバーとして1年目、アルファタウリのニック・デ・フリースが伸び悩んでいることもあり、イギリスGP終了後の2023年7月11日に契約解除となる。そしてその後任として、レッドブルリザーブのリカルドがアルファタウリのシートに収まることになった。リカルドはかつて前身のトロロッソ時代に籍を置いていたこともあり、2013年以来10年ぶりの古巣帰還となった。 ハンガリーGP、ベルギーGPを消化し、サマーブレイク明けのオランダGPで、リカルドは大怪我を負ってしまう。フリープラクティス2回目で、バリアに追突したオスカー・ピアストリを避けるため、リカルドはそのままバリアにマシンを突っ込ませる。 この衝突時ステアリングに手をかけたままだったため、リカルドは左手を骨折してしまった。すぐさまピンチヒッターとして、前年F2で総合3位だったリアム・ローソンがAT04を駆り、ローソンは5レースを消化。アメリカGPよりリカルドが戦列復帰している。 アルファタウリのAT04はシーズン後半から大型アップデートを入れていったこともあり、徐々に中団勢でもしっかり戦えるチームになっていく。リカルドはメキシコGPで、予選4番グリッドを獲得。決勝では7位フィニッシュを果たしている。この決勝結果は同シーズン、アルファタウリにおける最上位の決勝結果となった。 リカルドは2023年、離脱期間もあったが7戦で入賞は前述のメキシコGPの1度のみ。時には僚友の角田裕毅を上回るさすがの順応力を見せたが、2024年はシーズンを通じてしっかり結果を示したい。以前より“レッドブル再昇格が目標”と口にしているリカルドにとっても、2024年は正念場のシーズンとなる。
プロフィール
1989年7月1日生まれ[オーストラリア国籍] HRT(2011)、トロ・ロッソ(2012~2013)、レッドブル(2014~2018)、ルノー(2019~2020)、マクラーレン(2021~2022)、アルファタウリ/ビザ・キャッシュアップRB(2023~) ■通算成績(2024年開幕時点) ・出走/240回 ・優勝/8回 ・PP/3回 ・FL/16回 ■2023年の成績 ・年間:6ポイント/17位 ・優勝/0回 ・PP/0回 ・FL/0回