会見は大混乱。左から初代タイガーマスク、スーパータイガー、新間寿、ダーク・ウルフ、会見を途中退席したジャガー横田

　ストロングスタイル（SS）プロレスは15日に会見を行い、ジャガー横田が相談役を退任し、レジェンド王者の村上和成がボイコットし、Sareeeは欠席し、新間寿氏が年内のプロレス界からの引退を表明した。 　SSプロレスはこの日、11月5日に行われる新宿フェイス大会のカード「ジャガー横田、Sareee組vsタイガー・クイーン、薮下めぐみ組」、「村上、ダーク・ウルフ組vsスーパー・タイガー、関本大介組」「船木誠勝vs間下隼人」「ダーク・ウナギvsChiChi」を発表。しかし会見は冒頭からカード発表そっちのけでカオスを極めた。まずは新間氏が「こないだの後楽園ホールの試合は大変不本意な大会になっておりました。試合が始まる前に凶器をリングサイドに運ぶバカがどこにいるんだ！」と激怒。選手の一部が凶器を堂々持ち込み、隠すこともなく傍らに置いている様子に苦言を呈したのだった。 　すると傍らのジャガーが「私がこれ（凶器を持ち込む風習）を持ってきたのがお怒りの所かと思いますが…」とその矛先が自らに向いていると解釈。格闘技戦に近い戦いを求める新間氏とは自らの考えにすれ違いがあるとして「今現在の私の考えがストロングスタイルプロレスや新間会長と違うなら（リングに）立てなくなると思います」と厳しい表情を見せた。さらに任された役職もレスラーと二足のわらじは難しいとして「戦っている身なので、団体と同じ考えはできません。意見は言えますが別の問題かと思うので。なので今日限りで相談役はやめさせていただきます」と今年から任されていたという相談役退任を一方的に宣言し会見を途中退席してしまった。 　これを受けて平井丈雅代表は退任を受諾する意向を表明。選手としての出場オファーは引き続きするとした。また、村上の欠席理由を「村上選手につきましては、対戦カードに対して納得いかないということで会見前に会場を後にしてしまいました」と説明した。 　すると会見の最後に再びマイクを持った新間氏が「今年でもってプロレス界を引退させていただきます」と堂々の宣言。突然の発表にハトが豆鉄砲を食らったような表情を見せる平井代表の横で「私は今年でもってプロレス界を引退！　誰もできない、誰もやらないことをやってこれた。長いことありがとうございました。プロレスこそ私の人生でございました。引退式は盛大にさせていただきます。その時を楽しみに待っていてください」と締めくくり、情報過多の会見は終了した。