バカリズム脚本の新ドラマ、タイトルは「ホットスポット」 市川実日子が民放連ドラ初主演
バカリズムが脚本を担当し、ドラマ「ブラッシュアップライフ」のチームが制作する新ドラマのタイトルが「ホットスポット」であることが発表された。主演は市川実日子が務める。 【画像】「東京ドラマアウォード2023」の授賞式に出席したバカリズム。 「ブラッシュアップライフ」のキャッチフレーズが「地元系タイムリープ・ヒューマン・コメディー」だったのに対し、「ホットスポット」は「地元系エイリアン・ヒューマン・コメディー」。山梨県のとある町を舞台に、ビジネスホテルに勤めるシングルマザーの主人公・遠藤清美が、ひょんなことから宇宙人に出会う物語だ。世の中の酸いも甘いも経験してきた清美は、宇宙人の機嫌を損ねないレベルで仕事や私生活のちょっとした事件の解決をお願いする。 市川が民放の連続ドラマで主演を務めるのは今回が初めて。彼女は作品について「バカリズムさんの脚本は、時々声を出して笑ってしまうくらい可笑しくて、人ってなんだか可愛らしい生き物だなと感じました」「『日曜日の夜はホットスポットがある!』と楽しみにしていただけるような作品になったら、うれしいです」とコメントした。またバカリズムは「宇宙に関係する、ものすごく地味なお話ですね」「気楽に観ていただければと思います。普通に楽しいです。でも宇宙人も出てきます。宇宙人がめっちゃ出てきます。ついに宇宙人がテレビに映ります」と語っている。 なお本日11月14日の発表ではfox capture planが音楽、水野格、山田信義、松田健斗が演出を担当することも明らかになった。「ホットスポット」は2025年1月期の日曜ドラマとして日本テレビ系で放送される。 ■ 市川実日子 コメント ──本作の主演のオファーを受けた際の感想、バカリズムさんの台本を読んだ感想を教えてください。 最初はとてもビックリしましたが、「全スタッフキャストがきちんと食べてきちんと休む。生活環境が整った現場作りを目指します」というこのチームの志を伺って、共感し、そんなチームからお誘いいただけることをうれしく思いました。バカリズムさんの脚本は、時々声を出して笑ってしまうくらい可笑しくて、人ってなんだか可愛らしい生き物だなと感じました。 ──主人公・遠藤清美はどんな人ですか? どのように演じていきたいですか? 清美は山梨県に生まれ育ち、子育てをしながら仕事をして。ひたむきに朗らかに日常を過ごす女性です。ある出来事から、地元の幼馴染と頻繁に会うようになります。面白い脚本なので、面白いって思わずに演じたいです。 ──演じるにあたって、楽しみにしていることは? 会話劇でセリフのやり取りがとても多いので、お会いする共演者の皆さんが口々に「練習しましょう。協力していきましょう」と、イン前から手を取り合う空気感になっています。どんなチームになっていくか楽しみです。 ──宇宙人はどんな存在ですか? 私はまだ宇宙人に会ったことがないのですが、実はもう地球で一緒に暮らしているかもしれないな……と考えることはあります。これからの地球では、今よりもっと自然なこととして宇宙人が存在していくかもしれないし、もしかしたらこの作品は、少し先をいっているドラマなのかもしれないとも思いました。 ──視聴者の皆さんへ、見どころを教えてください。 この作品の登場人物たちの会話は日々、日本中のあちらこちらで繰り広げられているような会話なのかもしれません。観てくださった方に「あ、私の日常って、実は愛おしいものなのかも……」と思っていただけるような、「日曜日の夜はホットスポットがある!」と楽しみにしていただけるような作品になったら、うれしいです。 ■ バカリズム コメント ──地元系エイリアン・ヒューマン・コメディーとは? 本当に地元にエイリアンが来る人間のコメディです。まんまです。ぶっ飛んだ話というとたぶん「全然ぶっ飛んでねーじゃん」ってなると思うので。宇宙に関係する、ものすごく地味なお話ですね。 ──なぜ宇宙人をテーマにしたのでしょうか? 「連ドラで宇宙人ってあんまりないし、いいんじゃないんですか?」と。このドラマの設定自体、最初に提出したときは2行ぐらいしか書いてなくて。企画を3つぐらい出したときの一番下。それが水野監督的に一番見えなかった。「まったく想像つかないのでこれにしませんか?」と。今は考えてますけど、企画の数合わせで出したから、これになると思わなかった。連ドラで急に宇宙人とかないじゃないですか? だからボツになると思ったんですよ。話していくうちに「これにしていきましょうか」と。「E.T.」とか「ストレンジャー・シングス」とかあるじゃないですか。ヒットした宇宙ものというか、そういうものをすごくスケールの狭いシチュエーションでやったら面白いかなという感じです。第一、まだ結末も決まっていないぐらい、本当に書きながら考えているので。嘘をついていいならめっちゃ言いますけど。巨大宇宙船が来て、大戦争をして。全編CGで! ──ドラマの見どころは? 宇宙みたいな壮大なスケールを想像されても、本当に大したことが起こらないので、本当に過度な期待はしないで、気楽に観てほしいです。ドラマの始まる前って煽るじゃないですか。こちらは観てもらったあとの心配してるから、そこのせめぎ合いなんですよね。煽る宣伝とプレッシャーをかけられる演者と。ちょうどいいとこを探しています。面白いは面白いと思いますので、気楽に観ていただければと思います。普通に楽しいです。でも宇宙人も出てきます。宇宙人がめっちゃ出てきます。ついに宇宙人がテレビに映ります。 ──市川実日子さんへ言いたいことは? めっちゃ気楽に楽しくやってほしい。セリフとか全部変えちゃっていい。ずーっとたわいもないことを話しているので。 ■ 小田玲奈プロデューサー コメント まず脚本のバカリズムさんを筆頭に「ブラッシュアップライフ」のチームで再び連ドラを作れることにこの上ない喜びを感じています。升野さんが考えたキャッチフレーズは「地元系エイリアン・ヒューマン・コメディー」。そう、今回は宇宙人が登場します。タイムリープの次はエイリアン……どうかしてます(笑)。ただ! 今回もファンタジーな設定ながら、描かれていることは「ごくごく普通の日常」です。宇宙人が出るのにドラマチックなことが全然起きません。でもだからこそ可笑しくて、愛しくて、尊い……バカリズムワールド全開な作品になっています。とにかく脚本が面白いです。さすがです。主役は市川実日子さん。田舎町でのびのび呼吸をしている主人公を想像したときに、市川さんの顔が思い浮かびました。先日、本読みをした際にセリフをしゃべっているとは思えないぐらいナチュラルで、世界観にぴったりハマっていました。すご~くイイので、早く皆様にお見せしたいです。前回、ありがたいことに国内外でたくさん賞をいただき、プレッシャーがないと言えば嘘になりますが、せっかくなので、より面白いドラマを作ろうとキャスト・スタッフ張り切っています。升野さんはいつも「できるだけハードルを下げて」とおっしゃっていますが、あえて言わせてください。皆さん待望の! 地元系SFシリーズ第2弾! 「ホットスポット」どうぞご期待ください! ■ 新日曜ドラマ「ホットスポット」 日本テレビ系 2025年1月スタート 毎週日曜22:30~