「終了間際の連続CK」の意味と「ピッチ上で証明した」菅原由勢、連勝した中国と「年内最後の一戦」へ【インドネシアに快勝、日本代表「11月のアウェイ2戦」の大激論】(6)
■菅原由勢が語った「代表の誇り」
大住「森保一監督がワールドカップ優勝を目指すと驚くようなことを公言して、選手全員がそのためにはこんなところで手を抜いていられないという感じになっているんじゃないかな」 後藤「久々に出てゴールも決めた菅原由勢も、フラッシュインタビューで素晴らしいことを言っていたじゃない。腐りそうになって、他人に矢印を向けそうになったこともあったけど、自分でやらないといけないと考えた、と。きれいごとだと片付けるのは簡単だけど、菅原はきちんと口にして、ピッチ上でも結果で証明したわけだからね」 大住「菅原は会見でも、誰だって試合に出たいけど、日本代表に選ばれているということ自体が誇りだと言っていた。試合に出られない人もいるけど、全員が同じ思いを持って、すごく熱のある練習をやっていると言っていた。大したものだよね」 後藤「そして、実際にピッチ上でやって見せるんだからね」 大住「菅原は今回のような状況でも、チームの役に立てると証明した。チームにとっては、大きなプラスになったよね。3バックを使うようになって、10月シリーズが終わった後には、もうサイドバックはいらないんじゃないかという声もあった。でも、4バックじゃないからとかではなく、菅原自身が必要にされると信じて、ちゃんとプレーできた。実際に役に立って試合を締めくくれたことは、このチームにとっても前進だと思う。何だか、良い話ばかりになって、こそばゆいけど」
■森保監督が語った「代える必要性」
――次は、年内最後の一戦でもあります。 大住「連勝した中国は、勝点を取る気満々じゃないかな」 後藤「バーレーン戦での劇的な勝ち方で、気分も良いだろうしね」 大住「9月の対戦でも、中国の方が準備期間が長くあって、圧倒的にコンディションの良さでは上回っていたはず。それでも森保監督は、前回ワールドカップ予選の経験を活かして、その差をまったく感じさせないサッカーをした。今回も同じように、中3日の日本に比べて中国は中4日で、移動距離は中国の方が長いけど、1日早く地元に入れるという大きなアドバンテージがある。その中で森保監督がチームに最高のパフォーマンスを見せるために、たとえばフレッシュな顔ぶれを使うとか、見どころのある試合にしてくれるんじゃないかな」 後藤「先月のシリーズの後、森保監督もメンバーを変える必要性について語っていたんだから、そのあたりをどう考えるか。これまで以上に動くかというのは、見どころじゃないですか」 大住「日本代表の試合は面白いね。行き当たりばったりとか、投げやりな試合とかないでしょ。なるほどな、と思うこともあれば、これはうまくいかなかったんだな、人間というのは、こうして弱点をさらけ出すこともあるんだな、ということもある。でも、それをいかに乗り越えるかというのを順を追って見せてくれるから、本当に興味深い。こんなにサッカーへの理解が進むチームって、なかなかないよね」 後藤「あとは相手がもうちょっと強いと、なお面白いんだけど。何十年も苦労してきましたけどね。最初からこういうチームを見ている人は、ありがたみが分かるかなあ」 大住「とにかく今回、インドネシアに来て、本当に良かったです」
大住良之,後藤健生
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