【アルゼンチン共和国杯】友道師セレシオン&アドマイヤビルゴで挑む3週連続重賞V「いい状態で出走させて…」
10月19日の富士Sをジュンブロッサム、先週の天皇賞・秋をドウデュースで制した友道康夫調教師(61)=栗=が、今週のアルゼンチン共和国杯で史上最長タイとなる3週連続重賞Vを狙う。新潟記念2着のセレシオンとアドマイヤビルゴの2頭出しでVを決め、厩舎の勢いをさらに加速させる。 ◇ 現役最多の日本ダービー3勝トレーナーが、新たな記録を打ち立てる。アルゼンチン共和国杯に管理馬2頭を出走させる友道調教師が、史上最長タイとなる3週連続重賞制覇に挑む。 「厩舎的にはいい流れですからね。いい方に向いてくれれば」 10月19日の富士Sをジュンブロッサムで勝利すると、先週の天皇賞・秋ではドウデュースが豪脚を披露してV。皐月賞(ジャスティンミラノ)に続いて今年GⅠ2勝目を挙げた。今週も勝って3週連続重賞制覇となれば、2019年の音無秀孝調教師以来となる18例目(12人目)だ。 日曜東京メインにスタンバイするセレシオンは、前走の新潟記念で2着と好走。今年に入って全5戦で3着以内と安定している。「精神的に成長してきたし、それが成績につながっている」と分析する。馬体重の増減が少なくなり「体的にもちょうどいい」と状態の良さをアピール。初めての東京芝2500メートルも「距離はこなせそうだし、守備範囲。馬場は渋っても問題ない」と自信を持って送り出す。 もう1頭のアドマイヤビルゴは、リステッドで3勝を挙げている実力馬。久々だった前走の札幌日経OPは8着に敗れたが、「休み明けというよりも斤量60キロと洋芝が敗因。叩いた上積みは感じます。リズムよく運べればチャンスはある」と力を込めた。 今年は先週まで46勝を挙げ、2020年に記録した自己最多の50勝まであと4勝。リーディング争いでは1勝差で2位につけ、初めてのリーディング獲得も視界に入る。 「(勝利数は)意識はしています。それでも今まで通り、いい状態で馬をレースに出走させて結果を残せればいい」とあくまで自然体だ。 開業して23年目。豊富な経験を味方に、今週もターフを沸かせる。(北池良輔)