世帯年収500万円で子どもが3人います。返済不要の奨学金の対象者が拡大されるようですが、どのような人が対象になりますか?
2024年度から支援対象が拡大
2024年4月から、多子世帯と、私立理工農系への支援を拡大し、世帯年収600万円程度までが対象になります。収入基準以外の要件は、今までの給付奨学金と同じです。 多子世帯とは、次のうちいずれか小さいほうの数が3以上である場合をいいます。 ・本人が奨学金申込時に申告した世帯情報にて、本人の生計維持者の子にあたる者(本人自身も含む)の数 ・本人の生計維持者全員の市町村民税情報における、扶養親族の数の合計 扶養親族は各年度に課税される住民税において、その年度の前年の12月31日時点で判定されます。 対象拡大に伴い、新たに第4区分(学生等本人と生計維持者の支給額算定基準額の合計が5万1300円以上15万4500円未満であること)が設けられました。支給内容としては、多子世帯に対しては第1区分の4分の1の額の給付奨学金および授業料減免が行われます。 私立理工農系の学生に対しては、給付奨学金の支援はなく、文系との授業料の差額に着目した額が支給されます。対象となる私立理工農系の学科等は文部科学省のホームページに公表されていますので、ご確認ください。 多子世帯で私立理工農系の学科等へ進学した場合は、多子世帯への支援が適用されます。新入生だけでなく、すでに在学中の学生も対象で、4月以降に在籍校を通じての申請となります。 出典 文部科学省 奨学金事業の充実 日本学生支援機構 大学・短大・専修学校(専門課程)へ進学予定の方 執筆者:新美昌也 ファイナンシャル・プランナー。
ファイナンシャルフィールド編集部