私には無理でした…年金18万円・昭和気質の夫、78歳で逝去。「生き直し宣言」の66歳妻、自由で気ままな老後が「わずか6ヵ月」で終焉を迎えたワケ
夫がいるから、妻がいるからと、パートナーの目を気にして自制することはあるでしょう。しかし、そのパートナーを失ったら……歯止めがきかなくなった先に、どんな未来が待っているでしょうか。 ★【ランキング】年金に頼らず「夫婦で100歳まで生きる」ための貯蓄額
余裕のある穏やかな老後はすべて「夫のおかげ」
「家事や育児は女性がするべきだ」 「男性は仕事をして家計を支えるべきだ」 そのようなことを聞いたら、なんて古くさい感覚なんだろう、と思う人が多いでしょうが、性別による役割の意識は、深く刷り込まれています。 内閣府『令和4年度 性別による無意識の思い込み(アンコンシャス・バイアス)に関する調査研究』によると、「家事や育児が女性の役割である」と男性の27.3%、女性の20.7%が回答。また「仕事で家計を支えるのは男性の役割である」と男性の48.7%、女性の44.9%が回答しています。 「男性はこうあるべき」「女性はこうあるべき」という感覚は、女性より男性のほうが、若い人よりも年配者のほうが、都会に住む人よりも地方に住む人のほうが根強く残る傾向にあります。 加藤知子さん(仮名・66歳)は、結婚して45年、12歳年上の豊さんに、「女性はこうあるべき」「妻はこうあるべき」「母はこうあるべき」といわれ続けてきたといいます。 ――私の父も、「女なら」とか、「姉なら」というタイプ。時代的にも当たり前と思って生きてきました。ただ子どもたちが独立して余裕ができてきてからは、「もうそういう時代ではないんだ」と感じるように。ただ夫が「ザ・昭和」という人でしたし、専業主婦だったので、夫に頼るしかありませんでした 豊さんは60歳定年で退職。年金は豊さんが月18万円、知子さん月6万円、夫婦で月24万円、手取りだと20万円強。夫婦二人、年金だけで十分暮らしていけるほどで、知子さんがコツコツとしてきた貯金は3,000万円ほど。余裕のある穏やかな暮らしを送れているのは、すべて豊さんが40年近くも頑張って働いてくれたから……一方で、知子さんがきちんと家庭を支えてくれたから実現したことではありますが、そんな思いをこぼしたことさえありません。今でも「あなたのおかげです」の精神で、夫を支えている妻の姿がありました。
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