秘伝の粉で味わう中国式焼肉とは? 池袋のガチ中華『チチハル焼肉』が激ウマすぎた
そしてチチハル焼肉の特徴の一つがこの調味料セットです。これは「タレ」と呼ばれていますが、液体はなく全て粉なのです。これを好みで混ぜ合わせて肉につけて食べるわけですね。
さて、注文した料理がやってきました。チチハル焼肉は肉と野菜をセットで焼きます。
羊肉は若い羊のラム肉。見るからに新鮮でおいしそうな色です。それが玉ねぎ、パクチーと共に薄い塩味のタレで和えられて出てきます(パクチーが苦手な人は抜いてもらえます)。
チチハル焼肉に欠かせないのがこの酸菜。中国東北部で冬に作られる白菜を自然発酵させた漬物です。酸味も塩味も淡く優しい味です。 中国では、この酸菜を焼肉のほか、鍋物に入れたり、豚ひき肉と合わせて水餃子の具にしたりもします。野菜は他の種類も選べるのですが、今回は一人だったので、もっとも特徴的な酸菜だけにしました。
チチハル焼肉には独特の焼き方があるので、店員さんにその流儀を教えてもらいながら実践しました。まず、鉄板が温まったら、鉄板の中央に肉を置きます。
肉はとりあえず半量を置きました。そして、肉を中央に置いた後に鉄板の周辺部に野菜を並べます。ジンギスカンみたいですね。
肉は途中で2、3回ひっくり返しながらじゅうじゅう焼きます。
焼肉を育てているうちに、つまみの干豆腐サラダも到着。ガチ中華の店ならどこにでもあるこのサラダ、干豆腐のしっかりした感触も口に楽しく、低糖質で酒の進むつまみなので、ほぼ毎回必ず頼みます。写真を撮り忘れましたが、この日のお供はビールです。
調味料セットの中で一番山盛りになっているのが、この黄色い「タレ」です。ごま、クミン、ピーナッツ、塩などが混ぜられた、お店のオリジナル。詳しい配合は秘密だそうです。
これをベースに、周りにある唐辛子、花椒などを好みで混ぜて、自分だけのオリジナルタレを作ります。
干豆腐サラダを肴にビールを飲みながら、鉄板の肉を育てます。ジュージューと良い音を立てながら焼ける肉の香ばしい香りが漂ってきます。のんびり楽しいぼっち焼肉です。 さあ、良い感じに焼けてきたので食べてみましょう!