直近2試合は勝利&得点なし。横浜FCの井上潮音が重視する“メリハリ”「チームが良い方向に行くための判断ができれば」
強力なミドル砲も武器
開幕戦で負傷。リハビリでしばらく戦列を離れていた横浜FCの井上潮音は、10節・藤枝戦で復帰すると、以降は先発で出続けている。 【PHOTO】ホームでの勝利を信じて最後まで声を出し続けた横浜FCサポーター! 「数字のところも残せていないですし、チームの成績自体も、そこまで上向いていないというか、それがすべてかなと思います」 井上の復帰後、チームは6試合を戦い、3勝1分2敗。白星が先行しているが、26歳のボランチは自身のパフォーマンスに少なからず物足りなさを感じているようだ。 もっとも、巧みなキープやテンポの良いパスなど、チームの“潤滑油”として攻守をつなぐプレーは光るものがある。 「ボールを持つところに関しては、自分が入って、できている部分はあるんですけど、そこで持ったほうが良い時もあれば、早く攻め切っちゃったほうがいい場合もある。そこはチーム全体を見ながら、自分よがりのプレーにならず、やっていきたい」 スピードアップか、落ち着かせるか。そのメリハリをどうつけるか。井上は「すべてはチームが勝つためにやっていること。チームが良い方向に行くための判断ができれば」と語る。 横浜FCは直近2試合で1分1敗。得点も奪えていない。攻撃面で課題が見えるなかで、テクニックと戦術眼に優れる井上の手綱さばきが鍵を握るのではないか。 次節は首位を快走する清水とホームで相まみえる。強力なミドル砲も武器とする井上のさらなる奮起と今季初ゴールにも期待したい。 取材・文●広島由寛(サッカーダイジェストWeb編集部)