WBのタスクに苦戦も…鳥栖MF楢原慶輝「攻撃で違いを作らないと」、試合後に中村憲剛からアドバイスも
[9.13 J1第30節 川崎F 3-2 鳥栖 U等々力] 自身の持ち味を出すため、迷いを払しょくしていく。サガン鳥栖MF楢原慶輝は2試合連続で先発入りも、後半30分で途中交代。「全然ダメだったというのが正直な感想」と振り返った。 【動画】鳥栖の同点弾、サイドから切り崩してチーム1点目 昨年9月に右膝前十字靱帯の損傷で離脱し、8月にようやく復帰した。しかし、そのときチームは不調に陥り、川井健太前監督から木谷公亮監督に交代。残留争いを抜け出すために布陣も変わっていくなかで、楢原は両サイドを入れ替わりながらプレーに努めた。 ウイングやサイドハーフ、ウイングバック、サイドバックもこなせるなか、今節の楢原は3-1-4-2の左WBで出場。川崎フロンターレの強力なサイド攻撃に対応しながら、隙を見て前線への突破も目指した。だがうまく連係がハマらず、ゴール前まで顔を出すこともなかなかできない。決定機に絡むことはできず、そのまま後半30分にピッチを後にした。 鳥栖は2度のリードを追いついてみせたが、後半アディショナルタイムの失点で4連敗。楢原も「どう勝ち点に持っていくかがチームとして一番大事なところ。そこは本当に悔しい試合になった」と感情をにじませた。 楢原個人は攻撃面に課題を見出す。「WBでいろんなタスクがあるなかで、攻撃でも出力を出すというところで、もっと違いを作らないといけない」。試合後ロッカールームから出てきた楢原は、来場していた中村憲剛氏に話しかけられていた。世代別代表でロールモデルコーチも務める中村からアドバイスをもらったという。 「いまWBをやっていて、タスクが多くあるポジションのなかでモヤモヤする場面も多いけど、憲剛さんは前に代表のときに自分のプレーを見てくれていたなかで、もっと迷わずに前に行くとか、動き出すとかでもいいんじゃないかなと。見たそのままの感想を言っていただいた」 負けはしたが、チーム自体は2度追いつく粘りを見せるなど、着実に変化の兆しは見られた。だからこそ最下位脱出するため、そして残留するためには勝利が必要だ。楢原は「次の試合が大事になる。本当にチーム全員でしっかり準備して勝利したい」と力を込める。「結果につながるプレーをしていきたい」と自身の活躍も誓った。