一般企業と公務員の給与を労働時間で割って時給に換算!本当にコスパが良いのはどっち?
公務員に対して、安定しているイメージを持っている方は少なくありません。ですが、実際に時給で比較した場合、コスパがよいのは公務員なのか一般企業なのか、気になるところではありませんか? そこで今回は、公開されている公務員のモデルケースと一般企業の平均的な給与や実労働時間を比較して、時給換算した際にコスパがよいのはどちらなのか検証します。
一般企業の時給は?
厚生労働省発表の「令和3年度賃金構造基本統計調査の概況」によると、一般労働者の給料は男性33万7200円、女性25万3600円、男女計30万7400円となっています。 また、パートタイム労働者を除く一般労働者のといわれており、一般労働者の労働時間を月間になおすと166.7時間となるため、これをもとに時給を計算すると次のようになります。 ・一般労働者男性の平均月給は33万7200円なので、時給2022.8円 ・一般労働者女性の平均月給は25万3600円なので、時給1521.3円 ただし、年齢や業種などによって大きく実態は異なります。
公務員の時給は?
内閣官房内閣人事局発行の「国家公務員の給与(令和3年版)」によると、公務員の給与は国家公務員か地方公務員か、役職や号俸(役職内の階級)で変動します。 例えば1級係員の1号俸給であれば14万6100円です。これが1級係員最高の93号になると24万7600円まで増加します。10級課長の場合、1号俸給は52万1700円、最高の21号になると55万9500円です。 公務員の勤務時間は、1週間あたり38時間45分、1日あたり7時間45分の勤務時間を基本として働いています。1ヶ月の労働時間を38時間45分✕4週=155時間とした場合、公務員の時給を計算すると次のとおりです。 ・1級係員の1号俸級は14万6100円なので、時給942.6円 ・10級課長の1号俸級は52万1700円なので、時給3365.8円 ただし、この数値はあくまでも基本給を時給換算したものであり、実際には手当などが付くため金額が変動します。 同資料に記載されているモデルケースを参考にすると、25歳・係員・月給19万3900円なら時給1251円。50歳・地方機関課長・月給41万3200円なら時給2666円。50歳・本府省課長・74万9400円なら、時給4834.8円です。