年金月23万円の66歳・元校長「俺のカネなしで生きていけると思っているのか?」…年金月7万円見込の59歳専業主婦が“安泰の老後”を捨てても離婚を選んだ理由【FPの助言】
満を持して夫に突きつけた“三行半”
由美子さんがFPに相談して数日経ったある日の夕食後、意を決して夫に離婚を切り出しました。 すると、夫の茂さんは由美子さんの予想どおり、上から目線でバカにしたように鼻で笑います。「なに寝ぼけたこと言ってるんだ。俺の金がなくて生きていけると思ってんのか?」 しかし、由美子さんは黙りません。冷静に財産分与や年金分割の話をはじめたところ、驚きのあまり口をパクパクさせる茂さん。 「勝手なことを言うな! ど、どうせ財産目当てだろう! これまでの恩を忘れたのか!?」 茂さんは顔を真っ赤にして怒鳴り出しました。由美子さんが話を進めようとしても大声で遮り、まったく話し合いになりません。 その後、由美子さんと茂さんは家庭内別居のような状態が続き、由美子さんは弁護士を探しはじめたところです。 すぐに離婚成立というわけにはいきませんでしたが、由美子さんは思いのほかスッキリしている自分に気づきました。 初めて夫に自分の思いをぶつけられたこと、離婚してもやっていけそうであること、パートを見つけて働き出したことなど、新たな人生に向けて1歩を踏み出せたことに自信がついたようです。 59歳の由美子さんにとって、決して遅すぎるリスタートではないでしょう。 “自分らしい老後”を手に入れるためにも 「人生100年時代」といわれるように、老後と呼ばれる期間はどんどん長くなっています。 老後も、夫婦で穏やかに楽しい時間を過ごせればそれがなによりですが、現実はそううまくいきません。安易に離婚を選択すべきではないですが、金銭面などについてシミュレーションを行い問題がないようであれば、我慢して一緒にいる必要もないでしょう。 誰もがどんな年齢からでも自分らしい人生を送れる、そんな時代になりつつあるのかもしれません。 石川 亜希子 AFP
石川 亜希子
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