宿敵・韓国、侍ジャパンが勝利 井端弘和監督、台湾と全勝対決へ「何が起きるか分からない、勝てる時に勝っておかないと」プレミア12
◇15日 「ラグザス presents 第3回 プレミア12」1次リーグB組 日本6―3韓国(台湾・台北ドーム) 宿敵・韓国との試合はやはり、厳しい試合となった。それでも、侍ジャパンはしっかりと勝ち切って、2連勝スタート。「勝ててよかったと思います。苦しい戦いになるのは予想はついていたので、何とか相手より1点でも多く取って試合が終われればいいなと思いました」。井端弘和監督が語ったように、本当に苦しかった。しかし、頼もしい侍たちが必死に戦い勝利をもたらした。 2回に先制され、すぐに逆転しても、また追い越される苦しい展開。打線が粘り強く食らいついた。1点を追う5回に、牧が2死満塁から中前へ2点適時打を放ち、ひっくり返した。「2死からのチャンスで何とか打つことができてよかったです。気持ちで打ちました!」。初戦のオーストラリア戦(バンテリンドームナゴヤ)でも終盤の7回にリードを3点差に広げる適時打を放ったが、この日は決勝の適時打。井端監督は「オーストラリア戦もタイムリーを打って試合を動かしてくれましたし、今回はビハインドからのタイムリー。牧選手は本当にいいキャラクターしてますので、日ごろから盛り上げてくれる選手の一人なので、彼が打ったら盛り上がりました」と目を細めた。 もっとも、殊勲者は牧だけではない。この回は簡単に2死を取られてしまったが、そこからしぶとさをみせた。辰己(楽天)と森下が連続四球を選び、栗原(ソフトバンク)は追い込まれながらも粘って最後は死球で出塁。しっかりつないだのが大きかった。さらには「逆転されても接戦でいけたのがよかったのかなと思います」と指揮官。先発・高橋宏も、2番手・隅田も最少失点で粘ったからこそ、勝機がやってきた。 これで1次リーグは台湾と並び、2勝0敗でB組首位。16日の第3戦は台湾と全勝対決だ。「何が起きるか分からない、本当に勝てる時に勝っておかないといけない」。2次リーグへ進めるのは上位2チームのみ。勝率が並んだら直接対決の成績になる。とにかく勝つことが次への切符をつかむことにつながる。まずは16日、完全アウェーとなる台湾戦を全力で勝ちにいく。
中日スポーツ