じつはマスク以外にできる「風邪予防」があった…!試してほしい、3つの《超かんたんな方法》
意外な秋のセルフケア「乾布摩擦」は花粉症にも効く
つまり、秋後半の養生のポイントは、いつもよりも“しっかり食べて、しっかり寝る”こと! イライラや落ち込みなどのメンタルの不調を改善するためにも、食事でしっかりと身体に潤いとエネルギーを補給し、その上で、たっぷり睡眠を取るようにしてください。 また、秋はシーズンを通じて“乾布摩擦”がおすすめ。中医学では、秋は肺の季節とされますが、じつは、肺は皮膚もコントロールしています。 そこで、逆に皮膚を強化することで、肺を元気にすることができるんです。“乾布摩擦”と聞くと、裸になってゴシゴシと身体をこするようなハードなイメージがあるかもしれませんが、それほど大袈裟にする必要はありません。 たとえば、テレビを観ながら服の上から身体をこするだけでもオッケーです。服も、まぎれもなく“乾布(=乾いた布)”ですよね。 肺を刺激にするには、腕の肺経の経絡(手の太陰肺経)がある場所を擦りましょう。手の太陰肺経は、手のひらを上に向けて、親指から肩までを通っています。 あとはとにかく服の上から、向きや流れにとらわれず身体中を擦ってみるだけでも、皮膚への刺激が生まれ、血流が良くなります。 乾布摩擦は花粉症の予防にもなりますので、アレルギーのある方はこの時期に限らず、ぜひ、いつでも気がついたときに取り入れてみてください。 …つづきの<これ試してみて…秋の乾燥と冷えを撃退する「超かんたん」な2つの方法>でも、秋の身体の不調をスッキリ解消し、免疫力を高める、秋の「生活習慣」について紹介します。 (※)中医学の思想で「五行論」に基づく「肝、心、脾、肺、腎」の5つを「五臓」という。五行は、季節や感情(五志)などともつながる。
櫻井 大典(漢方コンサルタント)