司会の浜田も「『や』しか入らんやろ」と一人でブツブツと...『プレバト!!』出演者が「俳句作り」に真面目になってしまう「納得の理由」
「大人の学びなおし」が注目されるなか、「俳句を始めると世界が変わる」と強く説くのが俳人の夏井いつきだ。10年以上指導を受けた梅沢富美男と共に、俳句の魅力について存分に語り合ってもらった。 【画像】なぜこんなに違いが?都道府県別「がんの死亡率・罹患率」ランキング 前編記事『「俳句は健康寿命を延ばす」...『プレバト!! 』の梅沢富美男が「まさかこの歳でこんなに学ぶことがあるとは」と驚く理由』に引き続き紹介する。 ---------- 梅沢富美男(うめざわ・とみお)/'50年11月9日生まれ、福島県出身。「下町の玉三郎」の異名をとるスター役者。『プレバト!! 』をきっかけに俳句を始めて、昨年には夏井先生の監修で『句集 一人十色』を刊行した ---------- ---------- 夏井いつき(なつい・いつき)/'57年5月13日生まれ、愛媛県出身。中学校国語教諭を8年務め、俳人に転身。'13年から『プレバト!! 』(TBS系)内の企画「才能査定ランキング」で俳句部門の査定を担当 ----------
俳句は「何から」始めればいいのか
夏井 とはいえ、いざ俳句を始めたいと思っても、なにから手をつけるべきか迷ってしまう方はけっこう多い。ただ、いつも言っているんですが『プレバト!! 』を見ていれば大丈夫。下手な入門書から始めると、大体8ページくらいで挫折しちゃうと思う。最初に理屈から学ぶと長続きしません。まずは楽しさから知ってください。 梅沢 俳句で一喜一憂する芸能人の姿を見て笑いながら、良い句のポイントも知れるんだから一石二鳥ですね。 夏井 有料のクオリティの俳句教室を、タダでやっているようなものだと思います。 梅沢 いち出演者としては、せっかく一生懸命作った俳句を夏井先生にコテンパンにやられると、「こんちくしょう!」と悔しさを覚えます。でも、そんな気持ちもすぐに忘れてしまうほどに先生の添削はお見事。「この人、やっぱりすげえわ」と感心しちゃうんです。自分が表現したかった核はそのままに、句としての魅力は増している。まあ、そんなこと言いつつ、カメラに映った顔はだいぶふてくされていますけどね。 夏井 私が主催する俳句のイベントに、とても上手に句を詠む参加者がいたので、「もう20年くらい俳句をやっているんでしょう?」と尋ねたことがあります。そしたら、始めてからまだ数年しか経っていないと言うんです。なんでも、「『プレバト!! 』を毎週欠かさず見て、添削された俳句を書き写したりポイントをメモしたりしています」と話すので驚きました。 梅沢 バラエティ番組でありながら、芸能人が真面目に俳句に取り組んでいる。だからこそ面白く学べるんでしょうね。