奄美と沖縄で『線状降水帯』による大雨続く 「顕著な大雨に関する気象情報」 奄美には大雨特別警報も発表
奄美地方(鹿児島県)、沖縄本島地方では、線状降水帯による非常に激しい雨が同じ場所で降り続いている。命に危険が及ぶ土砂災害や洪水による災害発生の危険度が急激に高まっているとして、気象庁は、きょう(土)の未明に続き「顕著な大雨に関する気象情報」を発表した。この情報は警戒レベル相当情報を補足する情報で、警戒レベル4相当以上の状況で発表される。
大雨の警戒レベル4の避難指示が出た場合は、速やかに安全な場所へ避難し、また避難情報が出ていなくても崖や川といった危ない場所には近づかないなど、安全を最優先に行動する必要がある。地元市町村の避難情報に従い、少しでも安全な場所への速やかな避難が必要だ。周りの状況を確認し、避難場所への移動が危険な場合は、少しでも崖や川から離れた建物や浸水しにくい高い場所に避難するなど、身の安全を確保をするようにしたい。
また、気象庁は午前2時40分、鹿児島県の奄美地方に「大雨特別警報」を発表した。鹿児島県の与論島では9日(土)午前4時までの24時間降水量が573ミリとなり1978年観測開始以来1位の記録を更新するなど、経験したことのない大雨となっている所もある。「特別警報」は何らかの災害がすでに発生している可能性が高く、命を守る行動が必要な「警戒レベル5」に相当する。