センバツ高校野球 大垣日大きょう星稜戦 8強に闘志燃やす 勝機は「球の見極め」 /岐阜
第94回選抜高校野球大会(毎日新聞社、日本高校野球連盟主催)に出場している県勢の大垣日大は26日の第1試合(午前9時開始予定)で、ベスト8進出をかけ星稜(石川)と対戦する。選手たちは22日に勝利した只見(福島)との初戦を「全員落ち着いてプレーできた」と振り返り、星稜戦に向けて阪口慶三監督は「相手投手が投げる球の見極めが勝敗の分かれ目になる」と意気込みを語った。【熊谷佐和子】 阪口監督と選手がオンライン取材に応じた。只見戦に先発し18奪三振で完投したエース・五島幹士(3年)は「直球のキレと制球が良かった。(今までで)一番の出来だった」。三つの犠打を決め勝利に貢献した山田渓太(2年)は、冬の室内練習や自主練習でバントを打つ練習に取り組んできたといい、「苦手だったバントを練習してきた成果が出て良かった」とそれぞれ手応えを語った。 2回戦で戦う星稜について、阪口監督は「(相手投手陣の)スライダーに的を絞り、低めのボールに手を出さずに戦えるか」と分析。捕手の西脇昂暉主将(3年)は「打てるボールの見極めを練習している」と話した。 五島は「(相手打者は)振りが強いので甘い球は投げられない。1、2番が出て中軸に点を取られないよう、まずは1、2番を抑えたい」と警戒し、初戦は中堅手として出場した山田渓は「持ち味のストレートで押していきたい」と、マウンドに立つことへの意欲を見せた。 阪口監督は「甲子園は緊張するに決まっているが、夢の場所で思い切り暴れてほしい」と語り、選手たちが過度に緊張しないように、宿舎入り後は一度もミーティングをしていないと明かした。「初戦以上に明るく楽しく、愉快な試合にしたい」と話した。