ソフトバンク・イヒネ2軍戦で初のマルチ安打 不振脱却へポイントは「バットの出し方」
◆ウエスタン・リーグ ソフトバンク9―0オリックス(10日、タマスタ筑後) ソフトバンクの2年目、イヒネ・イツア内野手(19)がマルチ安打を放った。9番・遊撃でフル出場。4回先頭で右翼への二塁打、5回2死二塁でも右越え適時二塁打を放った。「やっと(安打が)出たんでよかった」と笑顔を見せた。 ■古巣対戦で上林が魅せた【動画】 試合前までは2軍戦14試合に出場し、安打は3月19日のくふうハヤテ戦(ちゅ~る)で放った1本のみ。打率は1割を切っていた。松山2軍監督は「真っすぐを打ち返せなかったことが多かった」と原因を語る。 松山2軍監督やコーチなどと話し合い、10日ほど前から、バットの出し方を変える練習を始めた。「もともとレベル(スイング)に振っているつもりだったけど、外(周囲)から見たら、全然レベルじゃないというか。じゃあ僕が思う上から(バットを)出そうと」とイヒネ。さらに「それが良かったのか、今日は二つとも真っすぐを捉えられた」とうなずいた。 松山2軍監督も「(打率が)想像以上の数字なんで。彼にとっても、あそこまで打てなくなったことはないだろうし、初めての体験で、これだけバッティングって難しいし、打てないのかっていうところまでいっていたと思う。これで今やっている練習を続けていけば、何か変化が見えるとか、光が見えたんじゃないかなとは思う」と期待を口にした。 ドラフト1位で入団した昨季は2度の骨折もあり、リハビリ組で調整することが長かった。2軍戦には今季から出場しており「野球ができてよかった」と言葉を口にする。さらに「今日、打っただけでは全然分からない。これからどう結果を出せるのか(が大事)」と次戦を見据えていた。(浜口妙華)
西日本新聞社