藤井聡太竜王が佐々木勇気八段に完敗でタイスコアに…2日制タイトル戦で3度目の2敗目
将棋・藤井聡太竜王=名人、王位、王座、棋王、王将、棋聖=が16日、大阪府茨木市の複合施設「おにクル」で前日の15日から指し継がれた第37期竜王戦七番勝負第4局で、先手の挑戦者・佐々木勇気八段に敗れ、シリーズは〇●〇●の2勝2敗のタイスコアとなった。 角換わりで始まった1日目は佐々木の研究手に悩み、持ち時間の残りが佐々木5時間30分、藤井2時間53分と約2時間半もの差が開き、盤上も佐々木の積極的な攻めに苦戦していた。2日目も佐々木が馬切りから完全にペースを握り、藤井は防戦一方で、黒星を喫した。 藤井が2日制のタイトル戦で2敗したのは2022年10~12月の竜王戦(VS広瀬章人八段)、23年1~3月の王将戦(VS羽生善治九段)以来3度目。今年、そして今年度とも初となる。前2回はともに4勝2敗で防衛を果たしているが、2016年12月からのデビュー連勝記録を「29」で止められた佐々木の、タイトル初挑戦の気合に屈した形だ。 第5局は今月27、28日に和歌山市の「和歌山城ホール」で。実質、三番勝負となる。
報知新聞社