確定申告2025、知っておきたい「4つの変更点」。e-Taxがますます便利に
確定申告の作業が着々とデジタル化が進み、年々利便性が向上している。 2025年のアップデートとしては、Androidでマイナカードの読み取りが不要になったことが大きなトピックのひとつだ。 【全画像をみる】確定申告2025、知っておきたい「4つの変更点」。e-Taxがますます便利に また、所得税申告書作成におけるすべての画面がスマホ対応した部分にも注目したい。 2025年も松の内が過ぎ、本格的に確定申告シーズンのスタートだ。 デジタル庁は1月6日、特設サイト「令和6年分 国税庁 確定申告書等作成コーナー」に加え、マイナポータルに確定申告の「事前準備ページ」を公開した。令和6年分の確定申告の受付開始は2025年2月17日(月)、今年は3月15日が土曜日となるため、所得税と贈与税の申告・納税の期限は3月17日(月)となっている。 2024年の確定申告では、マイナポータル連携の対象に「給与所得の源泉徴収票」が追加され、ますます利便性が向上した。e-Taxを利用する人の割合も、昨年分では69.0%に達し、ほぼ7割まで増えたという。 さらに今年は、確定申告書等作成コーナーのスマホ版UI/UXが改善され、スマホでの操作や入力がより簡単になった。マイナンバーカード(以下、マイナカード)、マイナポータルもさらに使いやすくなっている。 2025年の確定申告で知っておきたい、4つの変更点を紹介していこう。
変更点#1:Androidではマイナカード読み取り不要に
これまではスマホでの申告書作成・e-Tax送信時に、物理的なマイナカードをスマートフォンで読み取る必要があった。今年は、ここが大きく改善されている。 Androidでのみ「スマホ用電子証明書」が利用可能になったため、その読み取りが不要となったのだ。なお、数字4桁の利用者用電子証明書パスワードの代わりに、スマホの生体認証機能を利用することもできる。 手元にカードがないときにも確定申告作業を進められ、スキマ時間を有効活用できるのだ。ただし、いまのところiOS端末は未対応。翌年分以降に対応予定となっているという。 利用するには、事前にマイナポータルアプリから利用申請と登録が必要となる。マイナポータルアプリのTOPページ右下にある「メニュー」から「利用者証明用電子証明書」「署名用電子証明書」を申請しよう。手順の概要はデジタル庁のサイトを参考にしたい。申請時にはマイナカードをスマホで読み取る必要があるため、手元に準備しておこう。