確定申告2025、知っておきたい「4つの変更点」。e-Taxがますます便利に
変更点#2:所得税申告書作成の全画面がスマホ対応に
もう一つの大きな変更点として挙げられるのがスマホ版でのUI/UX改善だ。所得税申告書作成サイトでの項目選択がしやすく、次に何をすべきか一目で分かりやすくなった。 直感的に操作すれば間違えずに確定申告書を作成できる。そのため、確定申告への心理的なハードルは一気に下がるだろう。
変更点#3:紙での申告時に、申告書等の控えへの収受日付印押印がなくなる
e-Tax利用者には関係のない点だが、もう一つ今年から変更されたことがある。紙の確定申告書を税務署に提出した際の控えに、収受日付印が押捺されていたが、押捺を行わないこととなった。 確定申告を行った証明として「収受日付印付きの確定申告書の控え」が必要となるために、あえて紙で申告を行っていた人は、注意が必要だ。今年からは、確定申告の証明となる控えの作成や、提出年月日の記録管理は自己管理になる。 税務署が収受した控えが必要であれば、e-Taxでの申告後に、メッセージボックスに受信される確定申告書の受付結果を印刷して提出しよう。
変更点#4:贈与税申告がスマホから可能に
所得税以外での大きな変更点は、今年から贈与税の申告がスマホから行えるようになった。1年間に贈与された金額を入力すると「暦年課税」の計算、父母や祖父母など直系尊属から住宅取得のための資金を贈与された時の税制優遇「住宅取得等資金の非課税」の計算が、画面の案内に従って入力・作成できるため、計算ミスによるイライラも減らせるだろう。
まとめ
昨年から利便性が高まったマイナポータル連携は、今年の申告でも大いに役立つ機能だ。令和5年分では190万人がマイナポータル連携を利用して、確定申告を行ったという。利用者は年々増加中だ。 昨年3月に取り上げたが、マイナポータル連携の準備には少し時間がかかる。今年も直前に慌てないよう、今のうちに以下のなかから自身の申告に必要な項目について、マイナポータル連携を終わらせておきたい。
常山剛