“ポイント=資産”の時代、子どもの金融教育は手軽な「ポイ活」で担う
電子マネーやQRコード決済の普及で「最近はすっかりお金を触らなくなった」という人もいるはず。さらに近年はお年玉を「キャッシュレスで渡す」という動きもあり、子どもにとっても今や“お金”は手に取れる現金だけではなくなっている。そうした中、お金の流れや仕組みをわかりやすく学べるとして、子どもに「ポイ活」を推奨する親も増えているようだ。2022年度には高校で「金融教育」が必修化されたが、果たしてポイ活は金融教育に有効なのか。ポイ活サイト最大手の『ポイントタウン byGMO』を運営するGMOメディアに聞いた。 【画像】お得!ミスド公式アプリがリニューアル「3回来店するとドーナツ1個と引き換え」など新特典いろいろ
■主婦の節約術は過去の話 10代も勤しむ「ポイ活」、その理由は
「ポイ活」とは“ポイント活動”の略で、日々の生活でポイントを貯めたり使ったりする活動のこと。貯める方法は商品の購入やサービスの利用などさまざまで、利用方法も買い物のほか、マイルへ交換できたりなど多岐にわたる。 かつては主婦の節約術のイメージがあったが、昨今は幅広い世代が「ポイ活」に勤しんでいる。その背景にはコロナ禍で一気に普及したキャッシュレス決済やそれに伴う大量ポイント還元キャンペーン、さらに政府のマイナポイント事業もポイ活への意識を高める一因に。現代人にとってポイントは、確実に現金と同等の価値を持つものとなっている。 ポイントを効率よく貯められるサービスとして人気の「ポイ活サイト」の登録者も、老若男女に広がっている。20年以上の実績を誇る業界最大手の『ポイントタウン byGMO』は登録者数900万人を突破、アプリは300万DL以上を達成しており、ユーザーのコア層は30~50代とのことだが、近年は目立って増えているのが10代の登録だ。 「もともとポイ活サイトは主に家事や育児で忙しく、外に働きに出られない主婦層に支持されてきました。その意味ではアルバイトができない中高生にも親和性が高かったのかもしれません。また親世代が安心して利用してきた信頼もあってか、弊社で定期的に行なっているユーザー調査では『子どもにポイ活サイトを勧めたい』と回答される方が増えています」(GMOメディア・藤田あかねさん)