移り変わる松本パチリ フォト松本が写真展 長野県松本市
半世紀にわたって松本の街や人を撮り続けているストリートフォト集団「信州報道写真フォト松本」の写真展が12日、長野県松本市美術館で始まった。代表の村田正幸さん(75)=同市野溝東=が市民タイムスで連載している「トキタビ―まつもと時間旅行」の特大判や、来年2月末で閉店する松本パルコ(松本市中央1)を会員が定点撮影したスナップなど、移り変わる郷土の記録写真70点余を並べている。15日まで。 会員5人が出展した。"明かりに集う人々"を追い続けている同市蟻ケ崎の尾日向智子さん(64)は、撮りためた松本パルコの写真20枚を並べた。名物だった巨大クリスマスツリーや30周年を飾った門松、大雪の日、台風の日、夏物バーゲンに集う若者など、松本パルコが刻んださまざまな時間を切り取っている。 村田さんは松本の今昔を対比で紹介する「トキタビ―」を縦60センチ、長さ5メートルの大判に刷って掲示した。他にも昭和の終わり~平成の初めに浅間温泉で開かれた「へそまつり」や、惜しまれつつ閉店した中町商店街の老舗・山平食料品店などの写真がある。 日本報道写真連盟松本支部を前身に、昭和50年代から活動している。村田さんは「ひとたび姿を変えると忘れ去られてしまう街の記憶と記録を残していきたい」と話している。 午前10時~午後5時で入場無料。会員が街のスナップ写真で作るカレンダーも25年分並べている。
市民タイムス