長男の自閉スペクトラム症を公表・倉持由香「私が悪い」当初は絶望も、向き合うきっかけをくれた夫の言葉…そして発信する意味
「毎日泣いているような状況」追いつめられ自分のことを責める日々
倉持は、診断された当時を振り返り、未来に希望を見出せなくなっていたと話す。 倉持「今後、湊は喋れるようになりますか?っていうのがやっぱり心配でした。『ママ』『パパ』ってちゃんと言えてもらってないんですけど、今後どうなっていくんですか?うちの子というか、我が家はどうなっていくんだろうっていうような。未来が結構不安になってしまって。あとは受け入れなきゃいけないっていう気持ちもあるんですけど、信じたくないっていう気持ちもあるし、どうしようってなってしまって。そこから1カ月近く私が何もできないような状況になってしまって、毎日泣いているような状況というか…、それでしばらく私も病院に通ったりして…」 この自閉スペクトラム症は遺伝的な要因が複雑に関与して起こると言われており、倉持は自分を責めたこともあったという。 倉持「私が悪い、私もだいぶできること、できないことの凸凹がすごく激しくて、できることはすごく得意なんですけど、できないことはすごくできなかったので、そういった私の特性がだいぶ受け継がれたのかなとか、私がいけないんだと自分を責めました。公表した時にも(ネット上では)お前のせいだろとか。私だけじゃなくて夫のせいにもされたり。『グラビアアイドルとプロゲーマーなんて、まともじゃない職業についてるやつの子どもなんか自閉症で当然だ』みたいな感じのご意見とかもあったり」 追い詰められた倉持は、次第に奏くんの存在を隠すことも考えるようになったという。 倉持「仕事場とかでメイクさんとかに『お子さん今何歳ですか?』『2歳何カ月ですか!うちの子もそのくらいなんですよ。今いっぱい喋って楽しい時期ですよね!』みたいな感じで、全然悪気なく話しかけられた時に、なんかすごく辛くなってしまって。そこでうちの子まだちょっと喋れなくてっていう風に言って、『ああ…そうですか、男の子って遅いですもんね』っていう風にずっとフォローしてもらっていたんですけど、いつまでこの『男の子って遅いですもんね』のフォローをずっとみんなにしてもらうんだろうと。自閉スペクトラム症って診断されてから息子のことを隠せるのかなってすごく悩みました」