矢吹正道 32歳の世界奪還に自信「衰えてきたと感覚は全くない。勝つ確率は80パーセントぐらいまで上がってきた」
「ボクシング・IBF世界ライトフライ級タイトルマッチ」(10月12日、愛知県国際展示場) 【写真】鋭く左ストレートを打ち込む矢吹 メインイベントでIBF王者シベナティ・ノンシンガ(南アフリカ)に挑戦する2位の矢吹正道(LUSH緑)が25日、名古屋・LUSH緑ジムでスパーリングを公開した。 公開スパーはWBC世界スーパーフライ級ユース王者で日本3位の佐野遥渉(LUSH)と6ラウンドの予定でスタート。矢吹は1ラウンドから速い左ジャブでプレッシャーをかけ、右のオーバーハンドで2階級上の佐野をグラつかせるなどパワーでも圧倒。3ラウンドからはコーナーに追い詰めてコンビネーションを打ち込む場面が増え、5ラウンド終盤、ロープ際で矢吹が打ち込み続ける一方的な展開となると矢吹自らがストップした。終始キレのある動きとパワーを披露した矢吹は「順調に調整できています。スパーリングは100ラウンドちょっとやっていると思います。スピードのあるタイプ、テクニックのあるタイプ、今日の佐野選手のような距離が長いタイプと、色々なタイプのスパーリングパートナーといいスパーリングができています。同じ名古屋の田中恒成選手とも何度かスパーリングをやらせてもらっていますが、今回の試合に向けたスパーリングはいいスパーリングばかりで悪いスパーリングがない。そのくらいいい仕上がりです」と手応え十分。 試合の発表会見では「勝つ確率は50パーセント」と話していたが、「今は勝つ確率が80パーセントぐらいまで上がってきた。試合までには100パーセントに持って行きたい」と話した。 現在32歳だが、「衰えてきたという感覚は全くない。現状維持でもなく、間違いなく成長できていると思う。最近はストレッチも入念にするようにして、マッサージとか身体のケアも重要視するようになって、コンディションも前より良くなってきている」と、進化を強調していた。 また、同じLUSH緑ジムで練習している長女・佐藤夢月さん(14歳)と佐藤克羽くん(11歳)は、29日に都内で開催される第6回ジュニア・チャンピオンズ・リーグ全国大会に出場する。矢吹は「自分の世界戦も近いので教えてあげることはできていないけど、一緒に練習しているのでとても刺激は受けている」と明かした。当時は2人の応援に駆けつける予定だという。