編集者・岡本仁の旅先コーヒー案内。【大阪・神戸編】
六珈
神戸市灘区八幡町 阪急神戸線の六甲駅の近くにある。主人は座ってコーヒーを淹れる。ぼくはこの店のコーヒー券を買って、店に預けている。あと何枚、残っていただろう? ときどき、コーヒー券を壁に貼り付けた喫茶店を見かけることがあるが、ぼくにとってはそれはファンの多さの証であるように見える。
一目で観光客とわかるような人は見当たらない。彼が案内してくれる店もそうだった。学校帰りの小学生が商店街に入っていくと、あちこちから「おかえり」の声。いい光景が見られた。
コロンボ・コーナーショップ
大阪市中央区南久宝寺町 古本店だが、コーヒーも飲める。ぼくはこの店と相性がいいのか、探していた本が安価でよく見つかる。買ったばかりの本を手に店の外に置いてある椅子に座り、コーヒーを飲みながらニヤニヤ。その椅子の後ろには飾り窓があって、店内から見た時は気づかなかった本が置いてあり、それが欲しくてまた店に入るということもあった。
プロフィール
岡本仁|編集者。 小社で『BRUTUS』『relax』『Ku:nel』などの編集に携わった後、〈ランドスケーププロダクツ〉に参加。「manincafe」のIDで日本全国、世界各地を旅した様子をインスタにポストしている。「コーヒーブレイクは大切ですね」のフレーズとともに喫茶店やカフェの記事も数多く執筆している。著書に『ぼくの鹿児島案内』『東京ひとり歩き ぼくの東京地図。』など。 photo & text: Hitoshi Okamoto(2021年11月 895号初出)
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