【イソップ】の名品|スキンケア、香りなど、SPURエディターの愛用アイテムを紹介!
ローズの香りが苦手な人におすすめしたいフレグランス
フレグランス好きのエディターHAYASHIが、心地よさと刺激を同時に感じられる香り、と心酔するのがイソップの「ローズ オードパルファム」。 ーーーじつはローズ系の香りって、もともとあまり得意じゃないんです。自分には華やか過ぎるというか、女性性や甘美さが強いような気がして、自ら好んでつけることはありませんでした。ただし、イソップのローズはまったくの別物。シソをブレンドしたフレッシュなフローラルノートに、グリーンやウッディが重なり、いい意味で華々しさが削ぎ落とされているんですよ。例えるなら、野に咲くバラのような素朴で力強いイメージ。花弁のみならず、茎や葉っぱや根っこも含めて一本まるごと感じられる香りといいましょうか。重層的でありながらも軽やかでみずみずしく、ピンクペッパーのスパイシーなアクセントも効いていて、心地良さと刺激を同時に感じられる香りなんです。 さらに胸打たれたのは、移りゆく香りの背景にあるストーリー。「大輪の花を咲かせた後に儚く散り、土にかえっていくまでのバラの一生が表現されています」と店員さんが教えてくださり、ドラマティックなコンセプトに引き込まれました。しかもこのフレグランス、20世紀を代表するデザイナーであり、政治運動にも積極的に関わっていたシャルロット・ペリアンにオマージュを捧げた作品でもあるんです。ローズをフィーチャーする一方で、登山愛好家だった彼女が多くの時間を過ごしたアルプスの山々を連想させる香りでもある。女性の社会進出が厳しい時代をたくましく生き抜いた、ひとりの女性の生き様を反映したエピソードに触れたとき、いっそう愛着が深まりました。 (エディターHAYASHI) ※記事中の商品価格はオリジナル記事の公開当時のものです text: SPUR.JP編集部